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ユニクロとGUの違いとは?アパレル店員が考える両者の住み分け

2017年11月11日

日本の誇る会社「ファーストリテイリング」が運営するユニクロとGU。

この両者はファストファッションであるにもかかわらず、上手く住み分けができているブランドと言えます。

その違いとはいったいどんなものなのか。

今回は色々な視点からユニクロとGUの違いを考えていきたいと思います。

どうも!

古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!

ユニクロとGUの概要

ファーストリテイリングが運営する「ユニクロ」と「GU」

どちらもメンズ・レディース・キッズの展開がある総合ファッションブランドです。

ファーストリテイリングはアパレルで世界3位の実力を持つ企業で、その中心ブランドにユニクロがあります。

そしてユニクロとの2番看板を目指しているのがGUと言った感じでしょうか。

ユニクロは世界で1900店舗以上の出店がありますが、GUはまだ370店舗ほど。

店舗数や会社の規模ではまだまだ大きな違いがありますね。

ユニクロとGUでは商品価格に違いがあり、1990円~10,000円がユニクロの平均的な価格帯で、GUは990円から7,000円と言ったところです。

ユニクロの価格帯が数年前と比べて上がっているとよく言われますが、これはGUとの住み分けを図るためだとも思われます。

 

コンサバティブなユニクロ、トレンドのGU

http://www.gu-japan.com/jp/pc/

ユニクロのアイテムは老若男女問わず着られるようなベーシックで落ち着いたアイテムが多く、低価格で高品質な素材で作られています。

スーピマコットンやメリノウールなどはユニクロの十八番素材ですが、ユニクロ程の規模で展開することによって、低価格で高品質を実現できていますね。

カシミアのニット等も、ユニクロで手に入れられることから、高級感が薄れてきているとさえ思えます。

また、ベーシックなアイテムだけでなく、世界的なデザイナーとコラボや共同開発を行う事によって、トレンドライクで尚且つ、ユニクロの商品開発力を併せ持ったアイテムも展開してくれています。

元エルメスのデザイナーであるクリストフ・ルメールやロエベのクリエイティブディレクターを務めるJ.Wアンダーソンとのコラボはユニクロの商品展開にも大きな影響を与えたことでしょう。

 

続いて、GUと言えば、現代のファッションに合わせたトレンドライクなアイテムを展開しています。

数年前は、「安くてあまり使えない物」というイメージがあったGUですが、現在のイメージはユニクロよりもファッション的に使いやすいアイテムが多いと感じるくらいです。

安かろう悪かろうだったGUが安くてオシャレなアイテムを展開してくれるようになったんですね。

また、最近はユニクロの商品開発力をそのままGUで活かしてるんじゃないかと思うものが散見されます。

生地やデザインがユニクロと似てるなと思う事が多いんですね。

ユニクロの素材開発力を持って、トレンドライクなアイテムを作っているのなら、良い物ができるのも頷けます。

このブログでも多くのブランドやアイテムを紹介することが多いのですが、やはりGUの記事は多くの方に興味を持ってもらっています。

それだけ今、GUへの関心度は高いというワケです。

 

両者の大きな違い

https://ameblo.jp/meme-z/entry-12321733198.html



ユニクロとGUにはいくつかの違いがありますが、その中でも一番大きな違いと言えるのが、ターゲット層でしょう。

ユニクロは敢えてターゲットを絞らず、全年齢、そして全世界を視野に入れた商品展開をしています。

普通のアパレルブランドなら、まずどういった客層に商品をアプローチするかを考えるものです。

しかし、ユニクロはそこを絞らず、多くの人に安心感のあるアイテムをお届けすることで、今の地位を確立できたと言えるでしょう。

逆にGUは「ファッションをもっと自由に」というブランドメッセージを掲げ、若者の手に取りやすい低価格なアイテムを展開しています。

明言はしていないものの、若者、特に女性の若年層を中心においたブランド展開です。

 

万人受けするアイテムが多いユニクロと、トレンドアイテムが多いGU。

ターゲットの違いからも、アイテムの雰囲気が読み取れることかと思います。

また、ブランドとして、GUがユニクロに近づけないのは、このターゲットの狭さが理由かもしれませんね。

 

両者のCMの違い

https://www.wwdjapan.com/505248

ユニクロとGU、2つのCMは誰もが見たことのあるものになっているかと思います。

ユニクロのCMはどちらかと言うと、素材感や快適性を表現するものが多いです。

それに比べてGUはデザインやファッションワードを訴えかけるCMが多いですよね。

「ガウチョ」や「スカンツ」などの言葉は頻繁に耳にしたかと思います。

これらからも両者のターゲット層の違いが何となくですが分かってきますね。

 

ユニクロの素材をGUへ

上でも少し触れましたが、ユニクロで展開しているアイテムの素材やデザインに似た物をGUで展開していることが多くあります。

ユニクロで素材開発にいそしみ、GUで安く商品を作り上げるといった感じでしょうか。

ほんと、近年のGUの素材感は安っぽさを感じない物が増えてきていますから。

 

また、コラボレーションで得たノウハウをユニクロの通常ラインへ、そしてGUへと引き継がれていっているようにも感じます。

そう考えると、これからのGUのアイテム展開には目が離せませんね!

 

僕が思う事

以上、僕の考えるユニクロとGUの違いについてざっと書いてみました。

一消費者としては、何方が良いというより、どちらも良いところがあり、使いどころがきちんと分かれていると思っています。

ユニクロより安く良質なベーシックアイテムを出せるところはほとんどないでしょうし、GUほどトレンドを拾って使いやすいアイテムを展開する日本企業もほとんどないでしょう。

それだけ、ファストファッションではずば抜けている両ブランドだと言えますね。(周知のことですが。)

僕がこの2つのブランドにひとつだけ言いたいことがあるとすれば、ユニクロはもっと多くのお店でコラボアイテムを取り扱ってもらいたいです。

田舎では売れないのは百も承知ですが、田舎で必要とされることも事実だと思いますから。

そのためにネットショップがあるのかもしれませんが、やっぱり店舗で実物を見たいという意見が多いと思います。(田舎に住んでた経験談からです。)

それと、GUはレディースの良さが半端なく良く見えるんですよね。

メンズとレディースの市場規模の影響から、レディースのアイテムの方が原価率が高くなるのは分かるのですが、あまりに違いがあるアイテムも多いです。

もちろん、メンズにもいいアイテムがありますが、レディースに近いくらいにトレンドライクで、良質な素材感を期待しています。

これからも日本のトップ企業としてファーストリテイリングには頑張ってほしいですが、それ以上にユニクロとGUから良質なファッションアイテムが展開されたら嬉しく思います。

以上、簡単になりますが、ユニクロとGUを比較するときの参考になれば幸です!

それではまた。

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ブログ歴7年。 古着屋勤務歴5年。 デザイナーズからビンテージまで幅広く色々な服が好きなので、このブログでも幅広いテーマで発信中です!

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