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ユニクロ×JWアンダーソンのコラボコレクション(画像)を見た感想

2017年8月24日

以前から話題に挙がっていたユニクロとJ.W.アンダーソンのコラボコレクション。

ユニクロ×クリストフルメールに続くコラボレーションとなるのか注目するところでしょう。

今回は展開アイテムがネットで公開されていたので、それを見た感想を述べたいと思います。

どうも!

古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!

こちらで細かくレビューしています。

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9月22日発売予定で、メンズ・ウィメンズ合わせて33型のアイテムが公開された「ユニクロとJ.W.アンダーソン」

公式サイトで画像は公開されていますが、さすがに触って試着してみない事にはレビューのしようがないです。

だからレビューではなく、事前に商品を頭に入れておくために全商品の画像を確認したかっただけなので、その感想と思った事をいくつか書きしるしておこうと思います。

 

ユニクロとデザイナーズのコラボに求める物

http://www.uniqlo.com/jwanderson/jp/

今まで数多くデザイナーズとコラボしてきたユニクロ。

アンダーカバーやジルサンダー、最近ではラコステ・エルメスのデザイナーも務めたクリストフルメールとのコラボが人気を博していますね。

今季もすでにユニクロUは展示会で発表されているようなので、どのようになるのか楽しみです。

 

さて、そんなユニクロとデザイナーズのコラボなんですが、買う側として求めるのはファストファッション価格でデザイナーズの服を手に入れられるかどうか。

 

もちろんデザイナーズその物が手に入るとは思っていませんが、どこまでデザイナーズの良さを抽出し、ファストファッションに落とし込んでいるのかが気になるところですよね。

 

デザイナーズとのコラボはファストファッションなのに質の良いユニクロだからこそできることであると思いますし、それなりの物を提供してくれるのもユニクロだからこそだと思っています。

 

ユニクロとJ.W.アンダーソンの相性

https://www.fashion-press.net/news/28152

(J.W.アンダーソン 2017-18年秋冬のメンズコレクション)

ブランド同士でコラボするときに大切だと思うのがその相性。

ルメールとユニクロのコラボは発表があった時から絶対にいい物になりそうな雰囲気がありました。

ルメールはシンプルでありながらも独自のカッティングで独創性があり、それでいながらリアルクローズでの使いやすさやシルエットの良さがあります。

シンプルやベーシックというのはユニクロが長年掲げているテーマのようなもの。

ですからこの2つのブランドには通ずるものがあり、ルメールの良さをファストファッションで感じることができていたんですね。

 

では本題のJ.W.アンダーソンとのコラボ。

正直このブランドのコレクションなどを見たことある方なら相性がいいとは思えないんじゃないでしょうか。

この話は良い悪いではなく、相性を考えて言っているだけなのですが、J.W.アンダーソンの服はデザイナーズのそれ。

ビビットな色使いも多く、特徴的なデザインやカッティング・レイヤードも散見されます。

 

これをファストファッションで作るとなるとどうしても嘘っぽさや、細部までの作り込みが甘くなってしまう事による劣化が見受けられるようになってしまうんですね。

 

今回のコラボではそこをどうクリアしてユニクロらしさとJ.W.アンダーソンらしさを表現するかが課題となっているんじゃないでしょうか。

ではそういったことに焦点を当てて、コラボアイテムの画像を見ていきましょう!

 

メンズで現段階で欲しいと思えるアイテム

正直な所、画像でデザインを見た限りでは欲しいと思える物は2つのみ。

あとはやっぱり細かい質感やディテール。

そしてどんな素材を使っているのかですよね。

ではまずその2つを見ていきましょう。

 

https://www.fashion-press.net/news/gallery/29987/552086

こちらは肩から胸元にかけてフェアアイルという柄が配色されたモックネックのニット。

フェアアイル柄というのはスコットランド発祥の柄でカラフルな幾何学模様が特徴的です。

J.W.アンダーソンはロンドンでコレクションを発表していて、デザイナーの「ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン」は北アイルランドの出身。

デザインソースやバックグラウンドはそのあたりから大きな影響を受けているのでしょう。

(国の名称が日本人には少しややこしく感じてしまうかもしれませんが、スコットランド・北アイルランド・イングランド(ロンドン)・ウェールズを合わせてイギリスと呼んでいます。イギリスって言い方は日本人特有の呼び方らしいので詳しく知りたい方はウィキペディアなどで調べてみて下さい。)

少し話がそれましたが、このニットについて。

モックネックとこの柄の使い方がファストファッションにはなく、これをユニクロの十八番メリノウールで作ってくれているのならかなり良い出来になっているのではないでしょうか。

ユニクロのメリノウールはファッション関係者からも評判が良く、ハイゲージニットとして艶感のあるものになっています。

そこにJWアンダーソンらしい柄を、目が行く胸元に使ったこのニットは両者の強みが出ていると感じました。

他の色もあるのですが、正直色使いが日本人には難しいと思える物ばかり。

おすすめできるのがこの一色のみですが、真っ先に確認しようと思っているアイテムですね。

ゆったりしたシルエットで大きめに着ると今風の着こなしになるのではないでしょうか。

 

https://www.fashion-press.net/news/gallery/29987/552066

そして2つ目がこの切り替えギンガムチェック柄のシャツ。

腕部分とボディ部分、そして胸ポケットの柄の色を少しずつ変えた物になっています。

J.Wアンダーソンが昨年のコレクションから打ち出しているテーマの一つとして様々な要素をドッキングさせて変形させるというものがあります。

コレクションではもっと複雑に素材やデザインをドッキングさせているように見えますが、こちらもその片鱗があるアイテムに見えます。

 

全てギンガムチェックでありながら部位ごとに変化させてドッキングさせているデザインは、ユニクロがメインターゲットとする大衆層に落とし込んだデザインと言えるのではないでしょうか。

 

ユニクロのシャツの生地感もいいものですから、カジュアルな見た目ではあるので生地の艶感には期待したいところです。

以上2つが画像と今までのユニクロのアイテムから見て使えそうな物だと考えました。

 

実物を見ないと分からない物が多い

現状、おすすめのアイテムが33型も発表していて2つだけになってしまったのですが、あとは実物を見てみない事には何とも言えないです。

特に画像から良さも見えるのですが、実物を見てみないと何とも言えないのがこのトレンチコート。

https://www.fashion-press.net/news/gallery/29987/552059

唯一画像で発表されているメンズのルックで着ているのがこのコートです。

裏地にも柄が入っていて、ボタンも画像では安っぽくは見えません。

そしてデザイナー自身が

「シルエットは細く見えるようにしながらも、中にニットなどを着こめるように身幅を広く取った。」

と作りこんだということを語っていました。

 

ではなぜこれを欲しいアイテムに入れなかったのかというと、これ価格が14,900円となっているんですよね。

正直ファストファッションとしてはなかなかの価格。

セレクトショップオリジナル品と肩を並べてしまう値段設定になっているんですね。

もちろん、ここからは生地の出来栄えやディテール次第なんですが、現状何とも言えないので保留にしておきました。

僕の考えでこれはいい物であっても値段の影響でそこまで売れないんじゃないかと思っています。

ですので、セールで半額近くまでいくんじゃないかと踏んでいるんですよね。

それを狙う分にはかなりアリなアイテムかと。

 

画像を見て地雷だと思える物



また、このコラボにはやっぱりとも言えるような地雷アイテムがひしめいていると感じました。

 

その代表的な物がこれ。

https://www.fashion-press.net/news/gallery/29987/552094

これは完全に地雷でしょう。

ルックでも使われているマフラーですが、使い勝手の難しさが見て取れますよね。

 

ワントーンコーデにコレを持ってきたりする少し上級者的な着こなしにはマッチすると思うのですが、ユニクロのメインとなる層にはこれを上手く着こなす方は少ないでしょうし、着こなそうとも思わないのではないでしょうか。

 

他のユニクロのアイテムと揃えるとコーデを作るのが難しいかと。

また、これの値段が1,990円というのがもうひとつ気がかりな点です。

ここまで柄を多く使った物をファストファッションで出す場合、素材がお粗末だと目も当てられない物になってしまいます。

それにも関わらず、このマフラーの価格は1,990円とユニクロにしても安価で、カシミア混を想像していたのですが、それどころかウールの比率も怪しいと感じているんですよね。

今調べてみて去年のカシミア100%のマフラー値段が5000円程でしたが、生地が薄くマフラーとしては物足りなさがあったのを覚えています。

このマフラーはルックを見る限りなかなかに大判の物になっているので、それがこの価格と言いう事は素材の悪さを想像せずにはいられないんですよね。

ですので、これはアイテムを見てもないのですが、地雷と踏んでいます。

他にもリュックやニット等も柄多めですが、派手すぎる物は控えた方が良いのではないでしょうか。

商品が出た時に実際にレビューするので今ははっきりとは言えないですけどね。

 

レディースがかなり良さげ

このコラボ、メンズはどうかと思うアイテムも多いのですが、レディースに関してはめちゃくちゃ良さそうなんですよね。

特にいいんじゃないかと思っているのがこのスカート。

https://www.fashion-press.net/news/gallery/29987/552108

「ラッフルラップスカート」という名前がついているスカート。

ラッフルという波打つような生地の装飾が付いたこのアイテムですが、現代のトレンドも捉えているアシンメトリー(左右非対称)なデザインでファストファッションではまず作らないようなものになっているんですよね。

ほんと、雰囲気はデザイナーズのそれですよ。

そして先日J.W.アンダーソンのアイテムを見てきたのですが、こちらのトップスを見て下さい。

https://www.farfetch.com/jp/shopping/women/j-w-anderson--t--item-12275863.aspx?storeid=10344&from=1&rnkdmnly=1

このアシントメトリーTシャツは2万円程するのですが、コレとコラボのスカートを合わせればもうJ.W.アンダーソンの着こなしが出来ちゃいませんか?

一緒に織り交ぜて使ってくれよと言わんばかりのアイテムなんですよ。

また、アシントメトリーなスカートをコレクションでも出しているんですが、それがこれ。

https://www.farfetch.com/jp/shopping/women/j-w-anderson---item-12247114.aspx?storeid=9329&from=1

こちらはロングスカートになっているんですが、アシントメトリーなラッフルをあしらったデザインはまさに上のコラボスカートと酷似していますよね。

このスカートはネットでは関税込みで16万ほどしますから、購入するのもなかなか難しいと思われます。

そんな手が出しにくいこちらのスカートをきちんとユニクロ価格でデザインを取り入れることができているコラボスカートはほんと素晴らしいとしか言えません。

 

僕がレディースなら間違いなくこのアイテムは買いますね。

 

終わりに

以上、少しレディースの事も書いちゃったんですが、これが現時点で僕がこのコラボを見た感想ですね。

 

メンズにとってはルメールのコラボに比べて、かなり残念な結果になりそうですが、正直レディースに関してはルメールよりもいいんじゃないかと思っています。

 

アシンメトリーはこれからのファッションでなくてはならない物だと思うので、そのデザインをユニクロ価格で手に入れられるのはものすごく意味のあることでしょう。

読者層の7割以上がメンズのこのブログでレディースを押して何の意味があるのか分かりませんが、レディースはいいんじゃないかという結論で終わりにしたいと思います。

それでは、ユニクロ×J.W.アンダーソンを購入するときの参考になれば幸です!

ではまた!

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ブログ歴7年。 古着屋勤務歴5年。 デザイナーズからビンテージまで幅広く色々な服が好きなので、このブログでも幅広いテーマで発信中です!

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