ダサい着こなしの象徴とも言えるシャツをズボンにインする、略してシャツイン。またの名をタックイン。
しかし、現在の流行ではオシャレに着こなす人も増えてきています。
ではどうすれば、シャツインをオシャレに着こなすことができるのか。今日はそんな話をしていきます。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
シャツインが流行しているワケ
シャツインというのは、長らく、メンズファッションにおいてオシャレになりにくい着こなしとして認識されてきました。
その理由としては、
・お父さん感が出てしまうところ。
・太っているとお腹が出ているのがばれる。
・腰位置が丸わかりで、足が短いのがばれる。
といったことがあげられます。
シャツをそのままズボンに入れてしまう事で、体系がはっきりわかってしまい、スタイルの悪さが露出してしまうのは本当にダサい。
スタイルが良い方がするとカッコいいんですけどね。
外人では様になるシャツインも、日本人がすることでなんだかスタイルが悪く見えてしまうことも。
スタイルの良い外人がこういった着こなしをしてもカッコいいんですが、ぽっちゃりとした日本人がやってしまうとカッコよく映らないですよね。
「でも、スーツスタイルはシャツインするじゃないか」
という意見があるかもしれません。
たしかに、スーツスタイルというのはシャツインが基本。
ちょっと太ったおじさんでもそこまでダサくは見えないですよね。
その理由としてはスーツスタイルはシャツをズボンに入れているスタイルこそが完成形として、世間一般的に認められているからなんです。
スーツはそれ自体が完成された物。TPOによって、多少のドレスよりカジュアル寄りの着こなしはあるものの基本は同じです。
スラックスにシャツにジャケット。
この3つは変わることがないでしょうし、着こなしも変わることはありません。
また、ドレスシャツはタックインすることを前提に丈長めに作っているので、シャツをインしないと逆にだらしなく見えてしまいます。
その点、カジュアルスタイルはシャツインよりもシャツを入れない着こなしの方が、現在のトレンドではスタンダード。
売られているアイテムも、シャツを入れないことを前提とされた着丈の物が多いのも事実です。
であるからして、スーツスタイルは許されて、カジュアルスタイルは許されにくいという図式が成り立ってしまうんですね。
では、今なぜそのシャツインスタイルのトレンドがメンズにまで飛び火しているのか。
それは2つの理由があると思われます。
1つはテロンとした素材感のアイテムがトレンドンに上がってきていることがあげられます。
テロンとしたとろみのある素材は昨年・一昨年ほど前から徐々にレディースの間で浸透し、メンズにまで流れてきた素材感のトレンドです。
オープンカラーシャツが今年抑えるべきメンズのアイテムともなっていますが、そのとろみ素材からの影響が多い所でしょう。
後述しますが、テロンとした素材感のアイテムはシャツインにもピッタリのアイテム。
そんな理由から、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」でもオープンカラーシャツの着こなしではシャツインが目立っています。
もう一つの理由として挙げられるのが、「ギークトレンド」の影響です。
「ギークトレンド」とはオタク気質で少しダサいというような意味合いを持つ言葉。
「アシントメトリー(左右非対称)」であったり、ベルトを垂らしたような着こなしはここから来ています。
そして、シャツインというのも、どこかダサいというのが、皆の共通概念としてあるものです。
そんな理由からもシャツインというのが受け入れられる要因ともなっているんですね。
シャツインはレディースをお手本にすることで上達する
では、シャツインの着こなしというのを考えていきたいわけですが、メンズの今年らしいシャツインの着こなしはまだまだ新しいトレンド。
そこまで、着こなし量としては多くありません。
そこで、レディースをお手本にしていきましょう。
上でも言いましたが、このトレンドはレディースから流れてきたもの。
もうすでにレディースでは定番な着こなしにもなっているんです。
だから、レディースの着こなしを真似することで、オシャレに着こなせる方法を見つけることができます。
メンズとレディースなのですべてを真似するという訳ではないですが、適した部分だけを抜き取ってオシャレな着こなしを考えていきましょう。
オシャレなレディースのシャツイン
トップスの裾をゆとりを持たせてシャツインする
レディースのシャツインを見ていると、ほとんどの着こなしで、トップスにゆとりを持たせているのが分かります。
この画像の様にぴっしりと入れると腰位置や体形が丸わかりになってしまい、オシャレに見せるのが難しくなります。
上の画像の様に一回ズボンに入れた後、少し出してあげるのが良いでしょう。
そうすることで、腰の位置を分からなくさせる効果が生まれるんですね。
「腰の位置を分からなくさせることに意味はあるの?」
と思うかもしれませんが、これが効果絶大!
なぜなら人は、見えない部分はいいようにいいように解釈してしまうものだからです。
サングラスをかけている人がカッコよく見えたり、マスクをしている歯科助手さんが可愛く見えるのはこの影響が強いんですね。
見せたくない部分は隠す。
これを覚えておくとファッションの着こなしが上手くなりますよ!
テロンとした素材感の物を使う
このシャツインがトレンドともなった理由なんですが、テロンとした落ち感のある素材をシャツインすることで、オシャレに着こなしにすることができます。
それは上の理由と一緒で、テロンとした素材感のあるアイテムだと、この裾周りのもたつきが作りやすいんですね。
ですから、メンズのオープンカラーシャツでもシャツインの着こなしが流行っているわけです。
すべての流行にはこういった意味があるものなんですね。
前だけ入れる
この前だけ入れるというのはレディースに多く見られる着こなし。
程よくラフになるテクニックなので覚えておいて損はないでしょう。
また、片一方だけシャツインしてアシントメトリーに見せる着こなしは「ギークトレンド」の着こなし方でもあります。
(2017AWルイ・ヴィトンのルック)
コレクションでもアシントメトリーな方シャツインの着こなしはいくつか目につきました。
脱地味にも使えるトレンドな着こなしです。
腰位置を見えなくする
股上が深い物を着ることによって、腰位置をごまかしてスタイルを良く見せるというテクニックです。
どうしても足が短く見えてしまうワイドパンツなどでも、このようにハイライズで履くことによって、足長に見せることができるんですね。
スタイルを良く見せたい人必見のテクニックです。
股上が深いボトムスをきちんと選ぶことが重要ですよ!
ベルトでアクセントをつける
シャツインの着こなしでベルトの存在も大事です。
腰より高い位置でベルトを締めることで、腰位置をごまかす着こなしにもなります。
また、ベルトがあることでアクセントにもなるので、そこに視線があつまりおのずとスタイルが良く見えるという効果があるんですね。
ベルトを垂らす着こなしというのも「ギークトレンド」からの流れです。
ここまで多く「ギークトレンド」が関わっていることからも、このシャツインというのが今年のトレンドだという事が良く分かりますよね。
上下同色で一体感を持たせる
この上下同色にする着こなしも、腰位置を分からなくさせるコーデ。
できれば、同じ素材感だとより効果があるでしょう。
この着こなしだけでは、少し地味な印象にもなってしまいかねないので、柄の付いた小物などを使ってあげると映えた着こなしになります。
この画像は雑誌を持っていますが、それがアクセントになってよりよいコーディネートになっていますね。
終わりに
以上レディースに習うシャツインコーデの方法でした。
着こなしごとにいくつかのポイントはあったのですが、腰位置を分からなくさせるというのがこの「シャツイン」の重要なポイントなのが分かってもらえたでしょうか。
視覚効果はファッションにおいて本当に重要な部分。
見え方だけで印象は大きく変わるものなんです。
これ、レディースは本当によく分かっていて、実践できる人は多いんですが、メンズで分かっている方というのは本当に少数。
なんとなく良く見えるというのではなく、理屈として覚えることでオシャレな着こなしをいつでも実践することができるようになりますよ!
それでは、オシャレなシャツインコーデの参考になれば幸です!
ではまた!