ファッションを学んでいくとたまに耳にするようになる「モード」
それはどんな意味で自分たちの普段着にどう落とし込めばいいのか。
今回はそんな「モード」の意味について自分の考えを共有していこうと思います。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
モードとは?
さて、モードと聞いて皆さんはどんなものを想像するでしょうか。
奇抜な服装?
全身真っ黒な服?
それともコレクションで発表されるようなファッション?
色々なファッションを想像されるかと思いますが、決まりがなくものすごく曖昧ですよね。
そうなんです。実は「モード」と呼ばれるものはものすごく不確かな物なんです。
「モード」は日々刻々と変化し、僕たちのファッションに溶け込み浸透し、時にはそれがモードではなくなり一般的なファッションに昇華されることもあります。
また、「モード」はファッションの流れを作るトレンド的な役割とも言えます。
トレンドは長く続くとそれが人気の着こなしや、アイテムとなり定番となっていきます。
僕たちが今日常で履いているスキニーデニムなども元は「モードライク」な服装だったとも言えるんですよ。
そんなモードとははどこで作らているのか。
それはパリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨーク・東京で開かれるコレクションから作られていると言えます。
コレクションから最先端の「モード」としてトレンドが発信され、ファッショニスタに広まり、色々流れを経て、僕たちの元までトレンドが流れてくるわけです。
時代によって変わるもの。トレンドそのものが「モード」として表現されているんですね。
誤解を恐れずに言うなら「モード」とは「リアルクローズ」の反意語と言えるかもしれません。
また、現代のモードだと「黒」や「奇抜な物」をイメージする方が多いですが、1980年以前のモードと言えば豪華な装飾のあるものがモードでした。
少しイメージが違うでしょ?
モードのイメージが変わった変換点が1980年代に起こったんですね。
これには実は日本のブランドが大きく関わっています。
そうです、コムデギャルソンやヨウジヤマモトが世界に与えた「黒の衝撃」です。
服が好きな方ならば聞いたことがあるであろうこの2つのブランド。
煌びやかな服装が好まれていたファッションに「黒」というい喪服を連想させる服を前面に押し出すことで、あまりの衝撃にファッションの歴史を変えることとなったんですね。
その影響から今も引き続き「黒」がモードの印象を決定づける大きな要因となり続けているというワケです。
マルジェラはモードなの?
また、モードが分かりにくいと言える代表的なブランドの例が「メゾンマルタンマルジェラ」
人によって、モードなのかモードではないのかはっきり分かれるブランドです。
人によって分かれるってなんだか変ですよね?
ですが、実際に意見は大きく別れるんです。
まず、モードブランドと捉えられる理由は現代の「モード」に通じる「奇抜な服」「最先端のコレクション」「最高峰のデザイナー」などがあげられます。
なら、モードブランドでいいのではないか?
と思うかもしれませんが、
実はマルジェラは「アンチモード」を掲げています。
トレンドに乗ることを嫌い、自分達が今作りたい物を作る。そして、どんな女性もマルジェラを着ることによって自身を持てる。
また、マルジェラを着る人自身によって着こなしを見つけてもらう。
意外に思うかもしれませんが、そういったリアルクローズな考え方をしているんですね。
そういった意味を込めての「アンチモード」です。
とは言いながらですが、実際にはこの「アンチモード」はマルタンマルジェラがデザインーに就任していた時の話。
現在はトレンドライクな物も多くリリースしており、モードと言っても間違いではないのかもしれません。
言いたかったことは、1つのブランドをとってしても、モードなのかどうかは受け取り手次第だという事です。
モードを着こなすには
それではこのモードをどのように自分たちの普段着に落とし込んでいくかというところですが、簡単なのは先ほどお伝えした「黒」を基調とした着こなしをすることです。
もちろん、変わりゆくのがモードですから黒い服を着ればすべてがモードっぽくなるというワケではありません。
シルエットやサイズ感を現代の最先端に近づける必要があります。
2019年の現在だとビッグシルエットやエクストリームシルエットといったところでしょうか。
また、カジュアルなアイテムを黒で統一させることによって普段着に落とし込んだモードを作ることも可能でしょう。
逆にそれこそが、モードっぽい服装に見えるかもしれません。
特に女性がモードを意識するときは全身を黒にするとより洗練されたモードな服装にすることができるでしょう。
モードがトレンドの頂点ということは最先端がオシャレなのか?
モードは最先端ではあるものの、オシャレと言われれば微妙な所がありますよね。
その理由はコレクションを見ると何となく理解できるのですが、奇抜すぎるんです。
まぁコレクションは多少なりともショーの様な雰囲気もありますから、一概には言えないのですが、それでも一般の方には理解しずらいファッションが多いでしょう。
とは言ってもモードはトレンドの発信源
それをオシャレだと思うから真似する人が出てきて、その影響が波打ち、トレンドの波となって一般層にまで浸透していくんですね。
オシャレってモードと同じく本当に曖昧で、見る方によって大きく印象が異なるものです。
それはその人のバックグラウンドや育ってきた環境・周りの友達も大きく影響していて、それによってファッションに受ける印象は差異があるからなんですね。
できるだけ大勢の方からオシャレに見せる方法というのはあるでしょうが、全員からオシャレだと思われるのは絶対に無理だという事です。
ですから、オシャレな人からオシャレに見えるのがモードだと言っておきましょう。
終わりに
以上になります。
今回は分かりにくいイメージがある「モード」についてでした。
モードについて何となくイメージをお伝え出来たでしょうか?
一般生活において、モードなファッションを実践する必要は全くないと思いますが、知っているだけで今の流行の文脈を知ることができるので、頭の片隅に留めておくといいかもしれません。
では簡単になりますが、モードについての考え方の参考になれば幸いです!
それでは!