数十年と時を刻み続けてきたアンティーク時計。
オメガやロレックスなどの高級ブランド品となると10万を超える金額は普通ですが、意外と10万円以下でも雰囲気の良い腕時計はたくさんあります。
今回は、アンティークとしては比較的低価格で、尚且つ腕時計好きからも納得されるアンティーク時計メーカーをご紹介していきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 高すぎないけど雰囲気のあるアンティーク時計を探している方
- 10万円以下のアンティーク時計を探している方
- 安い自動巻きを探している方
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
最近では若い人の中でもヴィンテージの古着が好きな人もかなり増えてきましたね。
高円寺に足を運ぶと、カッコイイユーロヴィンテージを着こなしている若者が多いように感じます。
そんな服装に合う小物は高額な物が多く、自動巻きや手巻きのアンティーク時計を買おうと思えば数十万円してしまいます。
余程の時計好きならまだしも、そういったヴィンテージの服装に合う小物が欲しいと言うだけの方には数十万円は重みです。
メンテナンス代だけでも馬鹿になりませんし。
そこで、おすすめなのが、1950年代からクオーツショックに突入する前の1970年代頃の機械式腕時計。
正確にはアンティークと呼べない年代かもしれませんが、古き良きデザインを感じることができ、尚且つ価格も安く入手することができます。
そんな、ヴィンテージのファッションにもドンピシャではまる雰囲気の良い、比較的低価格なアンティークウォッチをご紹介していきたいと思います!
有名ブランドではないですが、コアな服好きほど魅力を感じるコアな腕時計を集めてみたので、ぜひチェックしてみて下さい!
GRUEN(グリュエン)
角型時計としてロレックス・プリンスのムーブメントを提供していたことでも知られる腕時計メーカー。
カーベックスと言われる湾曲した腕にフィットするボックス型の腕時計が代表的です。
70年代には終わってしまったブランドなので、現在の知名度こそ高くはないですが、当時は高級時計としても知られていたブランドです。
ブランドを代表するスクエアタイプの物も良いのですが、トレンド的や雰囲気的にはラウンドタイプの物がおすすめ。
中古価格もラウンドタイプの物は3万円程度、スクエアに比べて年代は新しい物が多いですが安くて雰囲気の良い物も多いです。
バックグラウンドも十分に感じられる時計として、かなりおすすめしたい一本です!
もちろん、スクエアタイプの物を選んでも良いでしょう!
大体の中古価格
5,000円~30,000円
BULOVA(ブローバ)
1875年創業の長い歴史を持つ腕時計メーカー。
世界初の音叉で脚光を浴び、アメリカを代表する時計メーカーにまで上り詰めたこともあります。
今でも継続しているメーカーではありますが、現在はシチズンの傘下。
現行品は、過去の復刻などが人気のあるモデルともなっています。
アンティークは雰囲気の良い物が多く、ヴィンテージのファッションにも馴染みやすいシンプルな物がおすすめ!
米軍に納品していた経歴もあるので、ミリタリーウォッチの洗練さたミニマムデザインも見所です!
大体の中古価格
8,000円~30,000円
WALTHAM(ウォルサム)
1850年頃にアメリカの小さな工場からスタートしたメーカー。
時計の製造工程のオートメーション化で大量生産を可能にし、低価格化に成功したことで一般にまで時計を普及させた功績がある、アメリカ最古にして大手の時計メーカーです。
あのアメリカ大統領のリンカーンも愛用したことで知られています。
当時の時計のパイオニアとして革新的なデザインも打ち出しており、懐中時計の製造から始まっているので、1900年代初期の物は懐中時計のような装飾を施した、味のあるものが多いのも特徴です。
1950年から1970年頃のシンプルで、アンティーク感がある物が使いやすく低価格でおすすめです!
大体の中古価格
10,000円~30,000円
WEST END WATCH CO(ウエストエンドウォッチカンパニー)
1886にスイスで創業された腕時計メーカー。
日本にはあまり入ってきていないメーカーで、
現在は自社製品だけでなく、他社のアッセンブリ(組み立ての工程)などもしています。
第一次世界大戦時にはイギリス軍に支給していた経歴もあり、裏蓋にブロードアローの刻印がある物も。
このモデルが「SOWAR」という名前で支給されていました。
軍用らしく視認性が高い大き目のインデックスとミニマムな装い。
それでいてヨーロッパらしい品の良い趣が全体から感じられる一本。
価格も5万円以下で入手可能です。
大体の中古価格
15,000円前後
ネットには復刻物などの現行品が多く出ていますが、年代に拘りがないならこちらも良いでしょう。
CYMA(シーマ)
1862年にスイスにて誕生した老舗の時計メーカー。
OMEGA や JAEGER LE COULTRE 等と共に官給品としてミリタリーウォッチとして採用されており、その実力の高さが伺えます。
スモールセコンド仕様のシンプルでミニマムなミリタリーウォッチが特徴的で、かなり幅広い服装に合うデザインとなっています。
現行で復刻もされる人気のあるモデルです。
時計好きから変なマウントを取られることもないでしょう。
大体の中古価格
5,000円~20,000円
Universal Geneve(ユニバーサル ジュネーブ)
1894創業のスイスメーカー。
アンティーク時計コレクターからの人気もある腕時計で、アンティークらしい良さが詰め込まれたデザインが特徴です。
クロノグラフの「コンパックス」がメーカーを代表する腕時計となっており、ゼニスやジャガールクルトにクロノグラフムーブメントを供給していたことからもその技術力の高さが分かります。
クロノグラフのモデルはアンティークともなると10万円では買えなくなってしまいますが、60・70年代頃のモデルになると1万円前後で購入できるものもあるので、そちらがおすすめ。
コスパの良い確かな物造りで作られたアンティークと言えるでしょう。
大体の中古価格
・10,000円~100,000円
SEIKO SUPER(セイコー スーパー)
国産の腕時計ブランドとして人気を誇る「SEIKO」
そんな SEIKO からは2つのモデルをご紹介します。
ひとつ目はコチラの「SEIKO SUPER」
スモールセコンドが主流だった1950年当時、国産初の本中三針の腕時計として登場しました。
多用な種類があり、セイコーの発展に大きく貢献したモデルでもあります。
価格も3万円以下で買えるものが多く、国産のアンティークをお求めの方には入手しやすい腕時計となっています。
大体の中古価格
・10,000円~100,000円
SEIKO LORD MARVEL(セイコー ロードマーベル)
SEIKO からもう一つオススメなのがこちら。
「SEIKO LORD MARVEL」です。
1958年に MARVEL の後継機として、そして、SEIKO の最上位モデルとして登場しました。
現在の GRAND SEIKO の母体ともなったモデルとも言われています。
初期の個体ともなるとコレクターも多く10万円以上はする価格ですが、市場に出回りやすい物だと2万円~4万円で入手することができます。
当時の国内最高峰腕時計という響きだけで、ヴィンテージ好きにはたまらないですよね!
大体の中古価格
・20,000~150,000円
MWC(ミリタリーウォッチカンパニー)
最後に本格アンティークではないのですが、こちらのMWC(ミリタリーウォッチカンパニー)もご紹介します。
ミリタリーウォッチの復刻を忠実に製造するメーカー。
ヴィンテージウォッチの魅力をそのままに使いやすいクォーツなどで提供してくれるのが魅力です。
アンティークはオーバーホールなどの難しさや入手のしづらさ、個体毎の状態などマチマチですが、新品にはそういった心配がないですからね。
アンティークっぽさだけは欲しいけど、アンティークの煩わしさは要らないという方には強くおすすめします!
終わりに
以上、オススメのアンティークウォッチについてでした!
気になる腕時計メーカーはあったでしょうか?
アンティーク時計は奥が深く、本当にまだまだ勉強してもしたりません。
海外の有名ブランドのアンティークなんて手の届かない金額ばかりなので、まずはこれらの腕時計からアンティークの沼に入ってみるのも良いのではないでしょうか?
機械式はオーバーホール代もバカになりませんが、自分でゼンマイを回したり、毎日付けることでどんどん愛着が湧いてくると思いますよ!
それでは以上になりますが、アンティーク時計を購入するときの参考になれば幸いです。
ではまた。