MAISON MARGIELA のコレクションから見える John Galliano というデザイナーについて。
どういった方なのか、どういったコレクションなのかを経歴と2019年の秋冬のコレクションと共に深堀していこうと思います。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
今回は MAISON MARGIELA のコレクションについて。
現在のデザイナーである John Galliano 氏の経歴とともにお伝えしたいと思います。
John Galliano(ジョンガリアーノ)とはどういった人物?
MAISON MARGIELA の現デザイナーである John Galliano(ジョンガリアーノ)氏。
GIVENCHY(ジバンシー)や Christian Dior(クリスチャンディオール)のデザイナーも務めてきた華々しい歴史もありながら、大きなスキャンダルで人生の転落も味わった波乱万丈な人生を歩まれている方でもあります。
2011年にディオールを退任してから、3年ぶりに業界に復帰したガリアーノ氏。
そんな彼が就任したのが、MARGIELA でした。
ジョンガリアーノ氏の洋服のデザインの特徴として斜めに生地を切り独特なシルエットや伸縮性を出す手法である「バイアスカット」
そして、異国の文化や服飾史を独自に解釈してエキゾチズム(異国趣味)に表現するコレクションがジョンガリアーノらしさであると言えるでしょう。
そんな持ち味がどのように MARGIELA に加わるのが、世間が注目していました。
そんな中行われた2015年からのコレクションは、「挑戦的」という言葉が当てはめられた過去のジョンガリアーノらしいらしさが出た新しい物に感じました。
また、翌年には新型バッグコレクションとして登場した5ACなど。
所々に MARGIELA を感じながらも独自の視点で展開するジョンガリアーノの MARGIELA としてのスタートを感じられた方も多かったのではないでしょうか?
そんな中での19AWコレクションはかなり MARGIELA を感じるデザインが並びました。
ジョンガリアーノと言う人物の説明はここまでとなりますが、ここからはその19AWコレクションに個人的にすごく惹かれたので、重点を置いて、 MARTIN MARGIELA のコレクションと見比べていきたいと思います。
2019年秋冬のルックから見える MARTIN に対する敬意
ドール
※上が19AWのルック、下が当時のドール期の画像になります。
オーバーサイズのコートとなっていますが、サイズ感だけでなくボタンや襟も大き目の作り。
人形が着る服を人間大に拡大したようなコレクションを展開していたシーズンです。
19AWの物はドール期の物ほど大胆ではないものの、オマージュを感じます。
フラットガーメント
※上が19AWのルック、下が当時のフラットガーメントの画像になります。
平面を意味するフラットガーメント。
コチラはまさにと言うデザインですね。
当時ベストなども出ていたいので、こちらは MARTIN MARGIELA らしさを存分に感じるルックでした。
サークル
※上が19AWのルック、下が当時のサークルの画像になります。
円の様なシルエットになる「サークル」
あまり数もなく、他のコレクションほど有名なシーズンではありませんが、こちらも見ただけで、MARTIN MARGIELA 時代のオマージュだと感じ取れます。
デュベットコート
※上が19AWのルック、下が当時のデュベットコートの画像になります。
布団に袖を作ったようなかなり前衛的なデザインのデュベットコート。
別名布団コートですね。
これはもうほとんどそのままでのデザインで着こなし方まで同じです。
ここまでいくとこのシーズンは完全に当時の MARTIN MARGIELA を意識して発表したとしか言えないでしょう。
MARTIN MARGIELA に対してのリスペクトを感じますね!
まとめ
ということで、ジョンガリアーノによる MAISON MARGIELA のコレクションでした。
ブランドを知るのも勿論楽しいのですが、デザイナーを知ってそこからブランドの雰囲気を感じるのも楽しくはないですか?
良く分からないコレクションもこういった過去の視点などを持って見ると、なかなかに面白かったりします。
個人的に MARGIELA は過去のアーカイブが好きなので今のコレクションをあまり買ったりはしませんが(定価が高すぎて買えないというのもあります。)、こうやって見ていくと欲しくなっちゃいますよね。
皆さんももしよければ、色々な視点でコレクションを楽しんでいただけたらと思います。
下に MARGIELA についてまとめた記事を書いてますのでもしよろしければご一読ください。
それではコレクションを見るうえで、または MARGIELA を知るうえでの参考になれば幸いです。
ではまた。