リネン素材のシャツが色落ちしていたので、修復を試みてみました。
その結果黒染めで染めてみることになったので、その過程と黒染めをしてどうなったのかをお伝えしたいと思います。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
今回は洋服の一部が色落ちしたリネンシャツの修復をしてみたので、その結果どうなったのか。という内容です。
買いなおすなんて方法もありますが、気に入っている古着などだとそれも難しいですよね。
僕自身も気に入っている物だったのでどうすれば直すことができるのか。
というのを自分なりに模索してみました。
色落ちしてしまったいたシャツ
今回色が落ちてしまっていたのがコチラのシャツ。
スタンドカラーの形が面白いエルメスのリネンシャツです。
淡いオレンジの様な独特な色味が気に入っていたのですが、胸元に大きく横線が入ったような色落ちがありました。
結構くっきりと白い線ができているかと思います。
アップにするとこんな感じ。
購入した時に気付かなかったのですが、着てみると結構くっきりとした跡になっています。
日に焼けて脱色してしまったのでしょうか。
このままじゃ着られない。
ということで、部分染めができないかを染め直し屋さんに聞いてみることにしました。
リネン素材の部分染めは難しい
部分染めができないかを、お直し屋さんや染め直し屋さんのいくつかの店舗で聞いてみたのですが、結論から言うとリネン素材の部分染めは難しいとの事です。
色落ちした部分だけ染めるのは難しいという事もありますが、リネン素材の部分染めは洗濯するとまたすぐに色が落ちてしまう可能性が高いという事でした。
その為部分染めで、同じ色にしてもらうのは断念することに。
気に入っていた色味だっただけに少し残念でしたが、全体の色を少し濃くして色落ちが分からないように染めるのは可能との事。
物は試しという事で全体的に似たような色味での染め直しを業者さんに頼んでみることにしました。
同じ色には染め上がらない
ということで、全体的に元の色味より少し濃い目に染め直してもらったのがこちら。
かなりオレンジが強い色味になってしまったのですが、これが色落ちを隠せる後染めだということでした。
完全に色落ちは隠せているのですが、個人的にちょっと色が強すぎて好みではなくなってしまいました。
お直し屋さんには申し訳なかったのですが、気に入らなければ同料金で黒染めを再度してもらう事ができたので、黒染めをお願いしてみることに。
黒染めした結果
そして、こちらが黒染めしてもらったシャツの結果です。
色落ちしていた部分はもちろん綺麗に仕上がっています。
アップの写真ではグレーっぽく写ってしまっているかもしれませんが、濃い目の黒シャツに仕上げていただきました。
リネンシャツなので縮みもあるかもしれないと思いましたが、大きな縮みもない出来上がり。
オレンジの淡い色味は仕方がないですが、また違った一着に仕上げていただけたかなと思います。
もうひとつ気になっていたのが、品質表示タグが染まってしまわないか。
こちらはタグの素材自体がコットンかポリエステルかで変わるようですが、今回はポリエステルだったようで文字が読めるままでした。
ちなみに、タグやブランドタグを取り外してもらうサービスもあるので、どうしてもタグは染めたくないといった場合はとりはずして、付け直してもらうのが良いでしょう。
今回気付いた後染めの注意点
では、最後に、今回改めて気づいた後染めの注意点についてお伝えします。
今回染め直しの業者の方に教えていただいたのが、コットンやリネンは染まるがポリエステルなどの化学繊維は染まらないことがあるという事でした。
その結果ボタン留めと袖に使われていた糸の部分が黒に染まらずにオレンジのままに。
こんな感じですね。
これをデザインととるのかどうかはその人次第ですが、個人的には染まって欲しかった部分です。
これを染めるのは難しいと思うので断念していますが、全体を黒に染めようと思っても、部分によっては染まらずに目立ってしまうかもしれないという事です。
この部分以外は気にならない出来栄えの後染めだったのですが、ひとつ注意する点なのではないかと思います。
以上、リネンのシャツを黒染めしてみた結果でした。
着られなくなったもの、着にくい物を、また着られるようにしてくれるという意味ではとってもいい修繕だったのではないかと思います。
ちなみに今回はこちらの染め直し屋さんにお願いしました。
一度染め直してもらって、気に入らなくても黒に染め直してもらえるのでかなりありがたいサービスでした。
金額はシャツで7000円程。
対応も丁寧なのでとってもおすすめです!
それでは以上になりますが、後染めの参考になれば幸いです。
ではまた。