2017年秋冬のメンズのトレンドはどういった物なのか。
ショップを回って体感した印象と、そこから考える街中のファッションの傾向を予測したいと思います。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
9月に入り一気に秋を感じる気温になりましたね。
数日前まであんなに暑かったのがウソのようです。
セールで購入したTシャツを使う期間が短すぎて少しだけ残念な気持ちもありますが、秋冬物も同時に購入していたのでそれを早くも使えるという嬉しい気持ちもありますね。
さて、今回は2017年秋冬のトレンドというのを色々なショップを見てきた観点から、そして2017AWのコレクションも考察しながら僕の考えを共有していきたいと思います。
最先端というより、どういう着こなしが街中でトレンドだと思えるのかを中心に見ていきますね。
スケーターアイテムが目立つセレクトショップ
セレクトショップなどを見ているとスケーターブランドの多いこと多いこと。
特に「スラッシャー」や「バンズ」といったスケーターにとって定番と言えるブランドがディスプレイを割拠していますね。
やはり靴の展開が多いですが、それ以外にもロンTやキャップはよく見かけるアイテムです。
「アスレンジャー」というすぐにでもスポーツをできるような着こなしともとれるファッションが2016年は勢いがありましたがそれが継続しているとも言えますね。
2016年の「アスレンジャー」はランニングウェア感が強く、ラインパンツやスウェット、ジョガーパンツなどがアスレンジャーアイテムとして取り上げられていたと思います。
それが少し変化しスケーターのファッションを伴ったアスレンジャーに近づいているのでしょう。
ラインパンツなども勿論見かけるのですが、デザイナーズで見かけるラインパンツはゆったり目な物が多い。
去年のラインパンツは細身の物を多く見かけたように思いますが、ラインパンツもまたワイド化が進んでいると思われます。
ワイドパンツもどちらかというと、ゆったり目で着心地がいい物を好むスケーター寄り。
そういった理由からも「スケーター」というテーマを外しては語れない年となりそうです。
トラッドアイテムも台頭
スケーターに続いてキーとなりそうなのが「トラッドなアイテム」
トラッドとは伝統的という意味で、アメリカやイギリスのトラディショナルな着こなしを指します。
アイビールックなどもトラッドとされる着こなしですね。
昔の裕福層に好まれた着こなしで、保守的でトレンドに左右されないファッションとも言えます。
(だから、アイビールックなどは今見てもカッコいいんですよね。)
そんなトラッドアイテムの中でも「グレンチェック柄」などの伝統的なチェック柄がキーワード。
色々なブランドからトラッドなチェック柄アイテムが展開されています。
このグレンチェック柄はメンズではまだまだデザイナーズが中心のトレンド。
セレクトショップやファストファッションではまだ多いとは言い切れません。
しかしながら、トレンドの早いレディースを見てもらえば分かるように、グレンチェックのアイテムは続々と出ています。
特にGUなどは力を入れていると感じますね。
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レディースのトレンドにはレトロで少しモダンな着こなしが夏にも流行していました。
イメージで言うと、70年代に日本で流行したニュートラ(ニュートラディショナル)の様なファッションでしょうか。
(ニューヨーカー 1982ss)
1982年の雑誌「ニューヨーカー」のルックですが、なんら古くささはなく、現代の若者にとっては新鮮味さえ感じる着こなしですよね。(若者の立場として述べています。)
もちろん、昔のままの着こなしというワケにはいきませんが、「グレンチェック柄」を取り入れると逆に新鮮味が増すのが今季のトレンドだという事です!
キーカラーはブラウンとビビットカラー
秋の色味としては定番のカラー「ブラウン」
それが今年のキーカラーとも言える色味です。
もちろん、トレンドというからにはそれだけではありません。
ブラウンを使った着こなしでは、それはただ季節を装った着こなし。
ファッションに季節感を出すことも大切ですが、トレンドという観点から語るには少し物足りません。
で、今回の記事はトレンドに言及しているので、そのブラウンの着こなしにもう少しだけ付け加えます。
トレンド的に今年は柄や色味を多く用います。
スケーターファッションしかり、グレンチェック柄しかりです。
その中でブラウンのレトロチックな色味にビビットなカラーを付け足す着こなしが目につきます。
こちらはヴェトモンの2016AW。
ブラウンカラーの中にビビットなオレンジを入れた着こなしです。
このようにブラウンとビビットカラーをミックスさせた物がトレンドカラーと言えるでしょう。
またこの着こなし、ヴェトモンらしいオーバーサイズのトレンチコートを使っていますが、注目してほしい点はそのアイテム。
トレンチというトラッドアイテムとも言えるアイテム、そしてスポーツの代表格ジャージ。
その2つを合わせた着こなしです。
色のトレンドもそうなのですが、このミックススタイルこそが今季のトレンドの中心だと思っていいでしょう。
また、色々なブランドでこのようなブラウンなどのダークトーンとビビットカラーを使った着こなしが目立ちますが、ビビットなカラーをどこで取り入れるかが着こなしの違いを出す面白い焦点になりそうです。
トラッドとスポーツのミックス
上でも少し触れましたが、トラッドな着こなしをビビットカラーのアイテムで着崩すのがオシャレなトレンドの中心となりそうな予感がしています。
(DIOR HOMME 2017AW)
こちらはディオールオムの着こなしです。
今季のディオールオムはテーラードとストリートの出会いが表されていると言います。
テーラードとトラッドは通ずるところがありますし、ストリートとスケーターにも通ずるところがありますから、こちらもこの2つのミックスと言えるでしょう。
そしてこちらはルイヴィトンの2017AWのコレクション。
シュプリームとのコラボは話題ともなっていたので知っている方も多いことでしょう。
こちらもディオールオム同様、テーラードとストリートの融合とも言える着こなし。
ストリートブランドがラグジュアリーブランドとコラボするなんて昔は考えられなかったそうですから、ファッションの垣根がなくなってきているというのがそこからうかがえるのではないでしょうか。
最後に
以上今季のトレンドについてでした。
まだまだトレンドについては語り切れない所もありますし、僕の知識では及ばない部分もあるでしょう。(トレンドこそ過去のファッションを知らずには語れないですから)
ですが、今年のトレンド、または今季のトレンドを知るだけでファッションが急激に楽しくなりますから、少しだけ自分のファッションに落とし込んでみるのもいい物ですよ!
もちろんトレンドがすべてだとは言いませんし、自分の好きなファッションを捨ててトレンドのみに生きるというのは必ずしも正解ではありません。
自分の好きなファッションに少しづつトレンドを取り入れていくのが正しい付き合い方だと僕は思っています。
僕自身のトレンドの付き合い方も、もちろん似合わないと思った物はやらないし、気分でない物は取り入れません。
しかしながら、ミーハーな面がある自分の性格ですから、トレンドをすんなり受け入れちゃうんですよね。
これが長所か短所か分かりませんが、今はそれを長所だと考えてトレンドを楽しむようにしています。
こんなトレンドをガッツリ取り上げた記事の最後でこういうのもなんですが、みなさんもトレンドに左右されすぎず、自分の好きなファッションと折り合いを付けながら付き合っていくのが良いと思いますよ!
では、以上になりますが、トレンドについての参考になれば幸いです!
それではまた。
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