同じような気温でもある秋と春ですが、服装にはどういった違いを出すのが良いのか。
春服と秋服できちんと違いを出せると、オシャレなファッションになりやすいですよ!
今回は、どういった違いを出すと秋と春できちんとしたファッションの住み分けができるのかについてです。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
大きく違う点は素材と色そして柄やデザイン
春と秋は気温などは同じようなものです。
ですが、ファッションにおいて着こなしを両方同じにするには少し勿体ないものがあるんですね。
季節感が感じられるほど、着こなしには説得力が生まれますし、やっぱりどこかオシャレに感じやすいんです。
せっかく四季のある国に住んでいるのですから、そこを楽しまなきゃ損ですよ損!
では、春と秋で違いをファッションで表現するにはどうすればよいのか。
答えとしては、服の3つの点に注目することです。
その3つとは「色」と「素材」、そして「柄やデザイン」です。
この3つの要素を季節感のあるものにしてあげれば、おのずと季節を考えた着こなしにできるはず。
今回はその3つをどう変化させていけばよいのかを細かく見ていきたいと思います。
色
人は色によって温度を感じ取ることができます。
その住み分けを「暖色系」「寒色系」という言葉を使って分けているんですね。
上の画像から、オレンジやブラウンは温かみを感じる暖色系。
ブルーは冷たさを感じる寒色系となっています。
このことから、これから冬が訪れる秋には暖色系の色を取り入れ、これから夏に向かう春には涼しく見える寒色系を取り入れる。
それが春と秋をはっきりと分ける着こなしに繋がっていくんですね。
もちろんこれは、春にブラウンの服を着たらダメ。
といった事ではなく、季節感にあったファッションの印象を与えやすいと言った物です。
色で季節感を取り入れるのは、オシャレの基本でもありますが、場合や着こなしによっては季節感の合わないファッションもありですよ!
まぁ定石と言う意味で覚えておくと、春と秋のファッションで悩む事が少なくなるかと思います。
素材感
2つ目の大切なポイントが「素材」です。
素材なんてパッと見ただけでは分からないと思われるかもしれませんが、服に与える影響は絶大です。
デザイナーは素材が気に入らないだけで何度もサンプル(製品化する前の見本)を作ったりするくらいですからね。
服の顔と言える部分でしょう。
さて、上の画像ですが、左はリネンと言う通気性の良い素材を使ったシャツ。
そして右はコーデュロイと言う温かい空気を留めておける素材を使ったシャツになります。
これは見た目にも表れているのですが、リネンは透き通るくらいの薄さの素材で涼しさを感じ取ることができます。
対してコーデュロイは厚みがあり、起毛感があるのでいかにも温かい素材感。
また、これに対してほとんどの人は、「寒そう」「温かそう」といった雰囲気をこれまでの経験で感じ取ることができるでしょう。
コレこそが季節感を感じさせる素材という事ですね。
こういった人に温度感を感じさせる素材と言うのは季節感を表しやすい物です。
春や秋と言う中途半端な季節にこそ、こういった物を取り入れてみてはどうでしょうか。
また、ニットと言えば秋冬の素材の印象が強いでしょう。
温かさを表現するアイテムの象徴でもありますからね。
春に使う春ニットと呼ばれるものもありますが、半袖だったり、薄目の生地だったりと、ニットながらに涼しさを表現した物が多いです。
ですので、長袖のニットと言えば秋といっても過言ではないでしょう。
柄やデザイン
柄やデザインと言うのも季節感を表す重要な要素。
特に柄は分かりやすい物も多いです。
こちらの画像、左はボタニカル柄、右はグレンチェックと呼ばれるものになっています。
ボタニカル柄は春夏を連想させますし、グレンチェックは秋冬を連想させますよね。
なぜそう感じるのかというと、そういった空気感や感覚で育ってきたからと言うのも大きいです。
それまでのバックグラウンドから皆がそう感じるという事ですね。
これを見て、「自分はそうは思わない。」
という方もいるでしょう。
ですが、大衆的にはそう感じる人の方が多いという事です。
学んできた過程が違いますから、違いがあって当然だと思いますが。
しかしこれもまた、絶対に季節感を逆にしてはいけないという事ではありません。
ボタニカル柄を秋冬に使っても許される面はありますし、今年レディースの春夏はグレンチェックのアイテムは流行していました。(ボトムスメインですが。)
ですから、柄を合せないとオシャレになり得ないというわけではないんですよね。
季節感を表現しやすいということです。
春と秋両方に使いまわせる色・素材・柄・デザイン
上で説明したように、季節感を表しやすい「色」「素材」「柄やデザイン」はありますが、逆に季節感を表しにくい物と言うのもあります。
そして季節感を表しにくいアイテムは、言い換えると季節を問わず着まわせるアイテムだということです。
上の着こなしを見て下さい。
これ春と秋どちらの着こなしだと思いますか?
答えとしては夏の着こなしですが、秋にも十分に対応できるファッションだと思いません?
ということで、この春と秋に着回しの効くアイテムとはどんな物なのか。
それを上記3つの要素から見ていきたいと思います。
無彩色はいつでも着回しの効く王道カラー。
無彩色と言われる、「黒」「白」「グレー」は季節感を問わない色です。
メンズでもレディースでも定番的な色ではありますよね。
オールシーズン使えるアイテムでもありますし、なんといっても市場に多い色でもあります。
ですから、無彩色のアイテムを持っていないという方の方が少ないでしょう。
言うまでもないかもしれませんが、まず揃えていくべき色はこの無彩色だという事です。
ミニマリストが使うべき色でもあると思います。
綿はオールシーズンの素材
季節感を感じさせるための素材ですが、「綿」はいつの時期でも人間に寄り添ってきた素材です。
日本でもなんと卑弥呼の時代から栽培されていたと言いますから、その歴史の深さがうかがい知れるでしょう。
綿がこれほどまでに人間の生活に溶け込んだ理由としては「夏は涼しく冬は暖かい」という事があげられるかと思います。
綿は吸水性が高く、夏場は汗を吸収し、水分を放出してくれます。
その時に体の熱を奪って蒸発するので涼しくも感じるんですね。
また、実は熱の伝導率も低いため断熱性が高く、体温を留めてもくれます。
天然繊維でありながらもそれほどまでに高機能な素材であったことが現在まで人間の衣類として使われてきた理由なんですね。
また、このことからも綿から作られる「デニム」がオールシーズン使う事の出来る素材だと分かるでしょう。
デニムは基本的に季節感を問わないアイテム。
夏に着ても冬に着てもおかしいと言われることはまずない素材です。
そういったわけで、綿から作られるアイテムやデニムは通年で使えるアイテムだと言えるでしょう。
チェック柄・ボーダー
季節感のある柄と言うのは何点かありますが、王道の柄というのは季節感を問わない物が多いです。
王道の柄と言えばチェック柄やボーダー柄。
この2つの柄のアイテムを着ていたからといって季節感を想像されることは少ないはず。
バスクシャツのようなボーダーシャツは多少春っぽいイメージもなくはないですが、秋でも十分対応できる柄だと思います。
チェック柄も素材や色によりますが、季節感が分かりずらい柄でしょう。
全体的な印象にもよりますが、これらの柄を使った物は、着回しの効きやすいアイテムだ言えますね。
終わりに
以上、春服と秋服の違いについてでした。
もちろんこれらは雰囲気や空気感で分かっていくものですが、雑誌などでもあまり細かく解説されてる部分ではないのかなと思います。
理由としてはニュアンスが重要な部分だからだとは思いますが。
ファッションっていくら言葉で説明しても伝わらない部分は多くあります。
それは人によってバックグラウンドも違うし、好きな物・服が全く違うからです。
僕がいくら「これがカッコいい!」
と言っても、それは違うって思う方もいるでしょうし、納得してくれる方もいるでしょう。
そしてそれは季節感も一緒で、その人のバックグラウンドによって感じ方も様々に違うという事です。
そして、その感じ方の違いこそニュアンスの部分だと思っています。
まぁそのニュアンスの違いがファッションの個性につながり、オシャレに繋がっていくことでもあると思うんですけどね。
それがファッション・服の楽しさです!!
最後に季節感から少し脱線してしまいましたが、僕が言ったことすべてが正解で、それ以外が間違いだというワケではない。
そう思ってほしいです。
以上、春服と秋服の違いについての参考になれば幸です!
それではまた。