アーバンリサーチが一部店舗で実施している「声かけ不要バッグ」の導入。実際に店舗に行ってどういう物かまた、どういった雰囲気で実施されていたのかを確認してきました。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
「声かけ不要バッグ」とは
セレクトショップのアーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)が試験導入しているサービス。それが「声かけ不要バッグ」と言った物です。
店内に用意されている青色の買い物バッグを持つことで、店員から声をかけられなくするといった内容。もちろんバッグを持っていても客側からの声かけは可能で、店員を気にすることなくゆっくりと買い物を楽しむ事ができます。
顧客側のニーズを考え”声かけが苦手な人”に対して、どうすればネットでの買い物ではなくお店に来てくれるのかを模索した結果このようなサービスになったようです。
ニーズのあるサービスだけどやり方に問題が・・・
ここからは僕の個人的意見を。
僕自身かなりの頻度でセレクトショップやモールでウィンドショッピングをしています。
その中ではやり接客が激しいお店はいくつかあって、そういった接客に対しては「声かけしてもらいたくないな」「自分のペースで服を見たいな」と思う事が多々あるんですね。
しかしそれとは逆に「服のこんなところを聞きたいな」「こういった服はおいてないですか?」といった店員に教えてもらいたいことがあったりもするんです。
店舗や日によって話しかけて欲しくない時と、いろいろと話をしたい日があってそれは店舗からしたら分からないことですもんね。
そういった意味で、こちらから「接客が要らない」と言葉以外に意思表示のできるサービスがあるのは価値のあるものだと感じました。
げんにファッションプレスでも”声かけ不要バッグ”の賛否についての記事が書かれており、約8割が賛成だったそうです。
それだけでこのサービスのニーズは高い物だと分かります。
しかし良いサービスだとは思いながらもいくつか思うところがあります。
声かけが不要だと感じる場面はあくまで激しい接客に限られると思います。必要ない物をすすめられたり、長時間話しかけられたりと自分が望んでいない接客に対して”声かけしてほしくない”という気持ちになるものです。
ですが、そういった激しい接客がアーバンリサーチにあった覚えがなく、一声かけてそこからの接客はお客次第だったイメージがあるんですね。
「サイズ違いありますよ!」「新商品入ってますよ!」といった最初の決まり文句の後はこちらのペースで服を選べていたはずなんです。
そしてこの程度の声かけに不快感を覚える方ってそれほどいないと思うんです。
もちろんその後色々な服を勧められたり、手に取った物をいちいち説明されると嫌な方もいるでしょう。
客側としては”声かけ不要のサービス”はそういった激しい接客のある店にこそしてもらいたい物のはずです。
ですから、接客が優しいアーバンリサーチがこのサービスを導入することにそこまでの意味を感じられません。
またもう一つ思うところとして、接客不要の印にバッグを用いている点です。
いちいちバッグを持って店内を散策しなければならず、しかも購入しない場合最後にバッグを返却しなければなりません。
これを手間と感じる方は多いでしょう。
そして、このバッグに感じるのがあまりに露骨すぎる事です。
接客が要らないという意志を前面に押し出し過ぎるこのバッグは客側も持ちにくさを感じるはず。
確かに接客不要の意思表示をする何かを作るという考えは賛成しますが、バッグ以外の他の方法は難しかったのかと思わざるを得ないですね。
- アーバンリサーチは元から接客が激しくない。
- バッグという意思表示が露骨すぎて使いずらい。
この2点が必要があるのかと感じてしまう大きな点です。
使ってる人なんかいない
ということで、実際に都内のアーバンリーサーチに行ってきたのでその様子をお伝えします。
店舗内に入ると、すぐ右手に青いビニールバッグが声かけ不要の説明と共に置かれていていました。
手にとってみましたが、少し大き目のバッグと言った感じ。とりあえず今回はバッグを持たない状態で店舗を散策しました。
休日ということもあり多くのお客でにぎわっていたのですが、誰一人バッグを手にしている方はいません。
20分ほど店内を散策していたのですが、結局バッグを持とうとする方すら現れませんでした。
そんな感じでお店を後にしたのですが、驚きだったのが20分店内にいて一言も声をかけられなかったことです。
バッグを持っていないにも関わらず、どこか声をかけずらそうにしていると感じました。
そして、それは自分だけでなく他のお客さんに対しても同じような雰囲気があり、声かけ不要バッグがマイナス効果になっているんじゃないかと思うほど。
アーバンリサーチにおいてはプラスの効果よりもむしろマイナスに働いているように感じてしまったんですね。
これはお客に目を向けすぎてしまい、店員に目がいかない失敗してしまっているパターン。
その結果お客にもマイナス効果がでてしまう典型的な例だと。
僕はこのサービス、接客が比較的優しいアーバンリサーチには不要な物だと思います。
もちろんこういったサービスがあればいいなと思う所はあったものの、今回いった店舗では必要性を感じず逆に心配してしまうほどでした。
もしこういったサービスを導入するのなら、接客が激しい店舗での実施。バッグほど露骨に感じない物、例えば「イヤホンしている方には話しかけない」といったことを大きく発言するといいのではないでしょうか。
お店側に用意された物には露骨さを感じますが、こちらが用意する分には敷居はより低くなるはずです。(お店側は経費も少なく済むでしょうし)
それ以外にも話しかけない時間帯を作ったり、話しかけない店舗を設けたりする顧客側に気を遣わせないサービスの方が絶対に受け入れられるはずです。
今回こういったサービスを取り入れてくれたアーバンリサーチは素直にすごいと感じますが、もう少し練ったものに改善してほしいと思います。
個人的意見が多くなってしまいましたが、以上「声かけ不要バッグ」についてでした。
何かの参考になれば幸です!
それではまた!