最近のトレンドでもあるビックシルエット。
その中の一つのアイテムとしてワイドパンツがあります。
スキニーと対をなすトレンドでもある太目のパンツですが、履き方を間違えると足が短く見えるという欠点が。
今回はどのように着こなせば足が短く見えずサマになるコーディネートができるのかを見ていきたいと思います。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
トレンドが続くワイドパンツ。
レディースにはスカートのようにAラインで履くアイテムがあるので、ワイドパンツは取り入れやすいですが、ワイドに履くメンズのパンツは広くは普及していません。
そのため、メンズには似合わないと思われることも多いワイドパンツですが、着こなし方次第でスキニーよりもメンズに似合うアイテムとなります。
今回はそんなワイドパンツの着こなしについても詳しく見ていきたいと思います。
ワイドパンツのトレンド
ワイドパンツがメンズでもトレンドアイテムとなり、都内でも着用している男性が多く見受けられるようになってきました。
以前までは「レディースのアイテム」といった雰囲気が街中からも感じられたのですが、現在ではそれもないようですね。
ワイドパンツがトレンドになった影響として、スキニーパンツによる細身ボトムスへの反発があげられます。
トレンドと言うのは日々移り変わるもので、スキニーが流行すると次にワイドパンの流行が訪れるように。
Vネックがトレンドだったのがクルーネックがトレンドになるなど、違うものを求める傾向にあるんですね。
そういった今のトレンドの流れを顕著に表しているアイテムがワイドパンツだと言えます!
そもそもワイドパンツって何?
ワイドパンツと一口に言っても、様々なシルエットやデザインがあります。
極端に言うと、幅が広く、ゆったりしている物すべてをワイドパンツと総称するので、ディテールの定義はそこまでないんですね。
ということで、まずはシルエットについて見ていきます。
ワイドパンツの中には大きく分けて3つのシルエットがあります。
3つのシルエット
裾先が広がっている物
ストレートな物
裾先が細くなっているの物
かなり大胆な分け方ですが、これだけでも覚えておくとよいでしょう。
この3つのシルエットに共通しているのが、裾の形です。
裾の形というのは服の見た目に大きく影響を及ぼす部分で、丈感などでも「クロップド」「アンクル」といった細かい名称がついているくらい特別な扱いを受ける箇所なんです。
もちろん裾の形も名称がついていて、
名称
裾広がりの物を「ブーツカット」
真っすぐな物を「ストレート」
細くなっている物を「テーパード」
と呼ばれているんですね。
別に「名称」を覚える必要はないですが、そういった違いを知って服を見ることができると、自分がどんな服が着たいのかがおのずと見えてきます。
ですので、こういった形があるんだなぁというくらいには覚えてもらえたらと。
続いてデザインなんですが、これは星の数ほどあるので分類することも難しいのですが、今年一番見かけるワイドパンツの特徴としてはスラックスタイプの物があげられます。
スラックスとはスーツを考えてもらったら想像しやすいでしょう。
フォーマルに使うような艶のある生地感の物で、タックが入っていたりセンタープレスが入っていたりするのがスラックスの特徴ですね。
そのスラックスをよりゆとりを持たせワイドなシルエットにしたものが、トレンドになっているんですね。
着こなし易いワイドパンツとは
では、どういったシルエット・デザインの物を選ぶと着こなし易いのか。
それは上でもあげたスラックス素材で、テーパードしている物です。
テーパードとは裾にいくにつれてだんだん細くなってくシルエットの事で、ワイドパンツながらテーパードを付けることで野暮ったくならず、着こなし易いボトムスにすることができるんす。
また、ワイドパンツと言うのは図らずもカジュアルな雰囲気になってしまう物。
デニムのワイドパンツなどもテイストとして持って置くのには重宝するのですが、着こなし易いかと言われればいささかカジュアル過ぎて使いづらさも伴ってくるでしょう。
このような着こなしももちろんダメというワケではないですが、皆がオシャレに見えるかと言われれば難しいです。
カジュアルで少し子供っぽい印象が先行してしまうでしょう。
こういったスラックスのようなワイドパンツだと深く考えずに合わせてしまってもサマになる着こなしができますね。
また、シルエットについてですが、このように裾にかけて広がっているタイプの物はかなりカジュアルな印象にもなってしまいます。
また、Aライン感が強いので、シルエット慣れしていない影響もあり、やりすぎ感のある作為的な印象にも見えてしまいますね。
このような幅がありつつもテーパードしていて、足先がすっきり見えるものが使いやすいでしょう。
リラックス感のある大人なスタイリングにも難なくはまります。
どうしてもワイドパンツのようなトレンドアイテムは、年齢を重ねるほど取り入れずらくなってくるものですが、やりすぎない物を選ぶことでトレンドを取り入れつつ、ミーハーっぽさも回避することができるでしょう。
着こなしがスキニーよりも難しいがスキニーよりも人を選ばない
とはいってもスキニーパンツより着こなしの難易度が高いのも事実。
足が綺麗に細く見えるスキニーパンツはスタイルが良く見えるアイテムとしても抑えておきたいアイテムでした。
それに対してワイドパンツはというと、足が短く見えてしまい、スタイルを良く見せることが難しいアイテムでもあるんです。
もちろん、着こなし方にもよるのですが、サルエルパンツが足が短く見えるアイテムであるようにワイドパンツもそれに酷似した見え方をしてしまう場合があるんですね。
足が短く見えやすいワイドパンツにもスキニーにない利点はあります。
それは足の太さがスタイリングに影響しないという点です。
スキニーパンツはどうしても足の細さに依存してしまうところがあるんですね。
肌にぴたっと吸い付いてほそーく見せてくれるアイテムですから、そうなってしまうのは当然なんです。
ですから、スポーツ体型などの足が太い人にとって合わない物が多かったり、そもそも似合わないという事が起きてしまっていたんですね。(僕の知り合いでも何人かいます)
それに引き換えワイドパンツというのは、ゆとりを持ったシルエットが前提であるので、足の細さは一切関係がありません。
どんな方でも履くことができるのがワイドスラックスなんです。
足が短く見えない着こなしとは
では、ワイドパンツを足が短く見えないように着こなすにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。
そもそもワイドパンツが足が短く見えてしまう原因として、股上が深いことがあげられます。
股上とは股の割れ目より上の部分の事を言い、ワイドパンツはゆったりしたシルエットが多いためこのようなディテールの物があふれているんですね。
こちらはサルエルパンツとも言えますが、これもワイドパンツのひとつ。
このように股上が深いことによって、腰位置が下に見えてしまい、同時に足の付け根も下に見えてしまっていたんです。
胴長短足はスタイルが悪い物の代名詞としても使われる言葉ですから。
これをどう回避するかがワイドパンツを上手に着こなす方法とも言えるんですね。
では、これを考えたうえでどう着こなせばいいのか。
それは腰位置を上の方に見せることです。
腰位置が下に見えてしまうのがスタイルが悪くなってしまう原因なら、逆に腰位置を高く見せてやろうという考えです。
この考え方で着こなしをする場合がレディースに多く、スタイルが良く見える方法が考えられています。
こちらレディースの着こなしですが、このように腰位置を高くすることによってスタイルを良く見せているんですね。
上の腰位置を高くする着こなしをメンズに落とし込むとこのようになります。
シャツインするのがトレンドのひとつともなっているのですが、それはこのワイドパンツのトレンドとマッチすることから来ているんですね。
-
レディースに習うダサくならないメンズのシャツインコーデの方法
ダサい着こなしの象徴とも言えるシャツをズボンにインする、略してシャツイン。またの名をタックイン。 しかし、現在の流行ではオシャレに着こなす人も増えてきています。 ではどうすれば、シャツインをオシャレに ...
トレンドとは理由があって流行するものです。
急に沸いてくるのではなく、それに行き着く流れが流行だと思ってもらうとトレンドの理解が進むはずですよ。
また、このようにトップスとボトムスの境界線をぼかしてあげることで、腰位置を分からなくすることもできます。
ようは同色にするという事ですね。
特に黒を選べばより境界線が分かりにくい着こなしにすることができます。
この着こなしでは靴も同色の黒にすることで境界線をぼかし、全体に統一感を持たせてスタイルを良く見せています。
低身長男子こそこういったテクニックを意識して組み合わせてみるといいでしょう。
また、股上がそこまで深くないワイドパンツを選ぶというのも、スタイルを悪く見せない一つの方法ですね。
終わりに
以上、メンズでもさまになるワイドパンツの着こなし方でした。
ワイドパンツがどうしてもうまく着こなせない方にとって必見の内容だったと思います。
また、ボトムスのテイストを変えることができ、全く違った着こなしができるのがワイドパンツですから、是非とも挑戦していただきたい。
それこそ大人なメンズにこそ。
ワイドパンツでもテーパードシルエットのスラックスタイプの物を選べば、そこまで難易度の高いアイテムではありませんよ。
是非参考にしてみて下さいね!
それではまた!