ファッションを考える上でとても大切になってくるのがトレンド。
ですが、ただトレンドを闇雲に追いかけるのは間違いです。
自分に合った適切なトレンドというのを考えていきましょう。
どうも!
古着屋店員兼ブロガーの「k(@k___blog)」です!
今回はファッションを考える上でも大切な要素である「トレンド」について。
トレンドについては何度もこのブログで、お話してきたのですが、その中でも自分にあったトレンドを見極める方法についてご紹介していきたいと思います。
トレンドの大小
トレンドと一口に言っても、毎年大小たくさんのトレンドが生まれています。
ある一定層だけが取り入れるトレンドだったり、ファッションに興味のない層までが知らないうちに取り入れるトレンドだったりと様々です。
基本的に、ファッションに興味のない層にまで落ちてくるトレンドはすでにトレンドと言えない物にまでなってきていますが、それは自分たちが肌で感じることができるミクロの視点での話。
マクロの視点で見るとそれらも勿論トレンドなんです。
例えて言うならば、スキニーデニムなどはファッションに興味のない層にまで広まった息の長い大きなトレンドと言えます。
それとは正反対にコアなファッション好きのみが取り入れるトレンドが息の短い小さなトレンドと言い換えることができるでしょう。
2018年で例えて言うなら、ダッドスニーカーやフィッシングベストなどがあげられます。
これらは、ファッション上位層でのみ流行るもので、下の層までは届かないとトレンドでしょう。
このようにトレンドと言うのは、「この夏は○○がトレンド!」と一口には言えないのです。
テレビや雑誌などでは、コアなファッションがさも大流行中のトレンドとして取り上げられることが多いですが、誰に対してのトレンドなのかをきちんと説明していないという点がトレンドを難しくさせている大きな原因だと言えるでしょう。
2018年春夏トレンドのメインストリームとは
では、ここで2018年春夏のトレンドについて振り返ってみましょう。
トレンドの本流である「メインストリーム」はどんなものがあったのか。
まず、ファッション全体のカルチャーを考えてみると「90年代回帰」があげられます。
リバイバルブームと言えるものですね。
後述するトレンドである「ビッグシルエット」や「アームホールの大きなトップス」「大きくて分かりやすいロゴ」などは90年代のファッションから大きく影響を受けていると言えます。
90年代辺りの画像ですが、右から2番目の方のワイドパンツに白シャツをタックインした着こなしなどは今見ても十分にオシャレです。
もちろん、このまま90年代のファッションをすればいいというわけではありませんが、90年代をアップデートした着こなしが今年2018年のファッションと言えるでしょう。
では、続いて着こなしのトレンドについて。
一番大きなものは「ビッグシルエット」があげられます。
ビッグシルエットとは大き目なシルエットになるように服を着こなすこと。
これは、3年ほど前からコレクションから流れてきたトレンドですが、一般層にまで広まってきた息の長いトレンドと言えます。
90年代に好まれたスタイルのひとつです。
そして、タックインもビッグシルエットに続いて好まれたスタイルですね。
レディースから波及してきたトレンドですが、ファッションに興味のある層にまでは浸透してきた感があります。
トレンドアイテムとしては「オープンカラーシャツ」「ワイドパンツ」「小さいバッグ」が挙げられるでしょう。
「オープンカラーシャツ」は10代や20代前半の若者にとってマストなアイテムだったとも言えます。
スラックスにとろみ感のあるオープンカラーシャツをタックインして着こなすのが2018年のスタイルの象徴となりました。
「ワイドパンツ」も以前からのトレンドの本流である「スキニーパンツ」と相反する物でありながら、かなり息の長いトレンドとなっています。
一般層にまでは定着していないのですが、ある一定のファッションを気にする層には必須のアイテムとなってきた雰囲気がありますね。
「小さいバッグ」は大きなトレンドとは言えないかもしれないのですが、メンズのバッグも確実に縮小傾向にあります。
もうすでに、スマホ以外には何も入らないという大きさにまで。
レディースではバッグが顕著に小さくなっているので、それがメンズにも影響を与えているのでしょう。
この秋冬もメンズの小さなバッグをリリースしているブランドは多いので、まだまだ続くトレンドだと考えています。
2018年春夏の小さなトレンドとは?
では、続いて小さなトレンドについて。
小さなトレンドと言うのは、ファッション好きは取り入れますが、一般層にまで伝わることのなかったトレンドです。
この小さなトレンドをどこまで取り入れるかが本当に大きなポイント。
一般層にまで伝わっていないという事は、普通に人には受け入れられない着こなしやアイテムだということがほとんどです。
それとは逆に、早いトレンドほどファッション好きからはオシャレに見えやすいというのも事実。
ですから、どういった人にオシャレに見られたいかで、取り入れるべきトレンドの大きさを考えるべきなんですね。
といったところで、その小さなトレンドがどんなものかお伝えしていきましょう。
まず、ビッグシルエットは大きなトレンドとしてお伝えしましたが、それよりも大きなサイズ感で着こなす、「エクストリームシルエット」があげられます。
マキシ丈で掌が隠れるようなコートを羽織ったスタイルは、数年前なら考えられないほどの大きさに感じたことでしょう。
それが今ではオシャレに感じてくるのだから、トレンドって面白い物です。
そんなエクストリームシルエットですが、さすがにこのサイズ感は一般層にまで広まっているとは言えません。
レディースではかなり大き目のサイズ感で着ている人も多いですが、メンズでこのサイズ感で着る方は服がかなり好きな層しかいないでしょう。
続いて、トレンドのアイテム。
代表的な物を取り上げると、「フィッシングベスト」と「ダッドスニーカー」があげられます。
まず、「フィッシングベスト」は名前の通り釣りをする人が釣り道具を持ち運ぶためのベスト。
田舎のおじいちゃんなんかも良く着ているイメージですよね。
実はそんなアイテムが原宿を中心に流行しています。
羽織るだけで夏のTシャツスタイルの味付けになり、普通のベストとは違った印象になるのでかなり人気があります。
個人的にも女性の方が着るとかなりオシャレに可愛く見えるのですが、原宿や渋谷・下北などのファッションに寛容な地域でしかオシャレと認識されないでしょう。
もう一つの「ダッドスニーカー」
「お父さんが履くようなダサい靴」と言うような意味を持っています。
ダサいのがオシャレ、と何とも分かりにくく、普通にダサい物との境界線が難しい領域ですが、90年代っぽいダサい物が分かりやすい例えでしょう。
ダッドスニーカーの中でも代表的なのが、BALENCIAGA(バレンシアガ)の「トリプルS」
こちらですね。
画像では分かりにくいですが、一般的な靴よりもかなり大きく、ボテッとした雰囲気があります。
色合いやサイズ感は、どことなくダサ目。
そこらの量販店で売っているようなダサい靴のような雰囲気を感じます。
また、こちらのMIZUNOとMARGARET HOWELLとのコラボスニーカーは、運動着としてMIZUNOの靴を使用していた自分としてはかなりの衝撃を受けました。
オシャレに履く靴ではなかったですからね。
このように、どこかダサカッコイイ・ダサカワイイ物がコアなファッショントレンドのひとつとなっているんですね。
自分に合ったトレンドを見つける方法
2018年の春夏だけでも、これらたくさんのトレンドがありました。
ですが、これらのトレンドは必ずしもその人にあったトレンドではありません。
フィッシングベストやダッドスニーカーは身に着ける場所を選ぶんです。
では、自分に合ったトレンドというのはどう見つければいいのか。
それは、誰からオシャレに見られたいのかを考えるてみることです。
オシャレな人からオシャレに見られたいなら、ちょっとダサいスニーカーを履いていれば、
「ダッドスニーカーオシャレだね!」
という言葉をもらう事もできるでしょう。
そして、服に興味がなさそうな友達と会う時は、大きなトレンドであるビッグシルエットのまでで抑えておくべきです。
アイテムはオープンカラーシャツだと今っぽくて清潔感もあり、ウケもいいでしょう。
このように、服を見られる人や場所でトレンドを選択していくというのが、自分に合ったトレンドを見つける方法と言えます。
ですので、トレンドを多く知る事で、人に合わせた着こなしを組むことも可能。
自分に合ったトレンドは見られる人に合わせることで見つけられるんです!
終わりに
以上、トレンドの大きさや自分に合ったトレンドの見つけ方についてでした。
今回、最近の自分がトレンドに関して言いたかったことをまとめることができたのではないかと思います。
トレンドばかりを意識しすぎても、自分のないファッションになってしまいますが、トレンドと自分らしさを掛け合わせてこそかと思います。
もし、トレンドや自分の着こなしが分からなくなった時は一度「誰に向けての着こなしやアイテム選びなのか」を考えてみましょう。
そうすることで、おのずと自分のトレンドやファッションが見えてくるはずですよ!
それでは以上になりますが、トレンドを考える上での参考になれば幸いです。
ではまた。