インポートブランド

Maison Margiela(メゾンマルジェラ)まとめ【名作や年代識別など】

多くの服好きを虜にする「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)」 もとい「Maison Mmargiela(メゾン マルジェラ)」

そんな稀有なブランドについて、ラインの紹介から代表的なアイテム、タグから年代を識別する方法までをまとめてみました。

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どうもこんにちは!

上京ファッションブロガー兼古着屋店員の「服スケ(@hukusukeblog)」です!

 

今回は服好きが必ず一度は通る、そして憧れるブランド「Mison Margiela」について色々とまとめてみました。

個人的にもとっても好きなブランドで、ミーハー心で手に取ったのを機に気付けばマルジェラのアイテムに魅了されていきました。

プロパー(定価)で買うのは難しいですが、ブランド古着屋に行くと毎回チェックしてしまいます。

 

価格としてもシャツ1枚で2万から4万円ほど。

かなり高額なブランドなので、なかなか手を出せないという方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、定番のアイテムなどは古着屋で手に入れることができ、状態を悪くしない限りそこから価格もあまり下がりません。(年代が新しい物は翌年大きく下がる場合はあります。)

ですので、資産を持つというイメージでマルジェラを購入するのもなしではないかもしれませんよ!

 

ということで、まずはメゾンマルジェラについて少しだけ説明しようと思います。

 

目次

Maison Margielaとは

「Martin Margiera(マルタンマルジェラ)」が1988年に立ち上げたブランド。

1~23まで数字が書かれた「カレンダータグ」がブランドマークともなっていて、展開するラインによって、タグの数字に丸が付いているのが特徴です 。

 

「マルタンマルジェラ」は90年代に新しいファッションの波としてファッション界に大きな衝撃を与えたことで知られています。

「ドリスヴァンノッテン」「アンドゥムルメステール」「ダーク・ヴァンセーヌ」「ダーク・ビッケンバーグ」「ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク」「マリナ・イー」のアントワープシックスと並んで語られることも多いデザイナーです。

 

 

マルジェラのコレクションとして一番の特徴と言えるのが、「アンチモード」

今のファッション大好きな10代・20代からすると、マルジェラからはモードな雰囲気を感じるかも知れませんが、実はモードの反対側を歩んできたブランドなんです。

 

ゆったり目のファッションが主流の時代に細身のジャケットやパンツを提案したり、今ではそこまで過激ではないのですが、コレクションにモデルではなく一般の人を起用したりと、トレンドや流行の最先端ではなく、反対側を行くことを行ってきました。

また、服の再構築やファッションアイテムではなかったものをファッションとして再定義してみたりと普通とは違った角度からファッションに光を当ててきた面白いブランドとも言えるでしょう。

 

個人的にはマルジェラのコレクションはファッションと言うよりも一つのアートや作品だと感じてしまいます。

そのため、90年代のマルジェラのアイテムは希少性も高く、コレクターが多いのも特徴です。

今でもそんなマルジェラに対する熱狂的なファンは多く、服好きを魅了するデザイン性があるんですね。

 

マルジェラ自身は2008年にブランドのデザイナーを引退しており、その後は2014年まではデザインチームがデザインを担当していました。

2015年からは「ジバンシィ」や「クリスチャンディオール」などのデザイナーを務めてきた「ジョンガリアーノ」がクリエイティブディレクターとして就任。

それと同時期2015年1月にブランド名を「MAISON MARTIN MARGIERA」から「MAISON MARGIELA」に改名しています。

 

主要ラインの紹介

http://dollar.jp.net/blog/20161104

マルジェラの服には複数のラインがあり、カレンダータグの数字が丸で囲われている物がそのラインです。

靴やバッグ・アクセサリーなどはタグが付いていない物も多いですが、ほとんどの物に数字の刻印が押されています。

ラインごとの説明は上の画像を見ていただければある程度雰囲気がつかめるでしょうか。

 

上の画像を見ていただいたうえで、付け加えるとすると、

 

0と010という「手作業により、フォルムをつくり直した服」はアーティザナルと呼ばる再構築のラインになります。

マルジェラの中でもブランドの根幹であり、本質といえるラインで、一般的に見ると「変な服」が多いです。

ハットやバッグなどを解体し、それを服の形に再構築するといった変わった物。

それ以外にもペンキ塗装や転写などの一見ファッションとはかけ離れた技法を用いた物もあります。

 

服と言うよりも一つのアートという感覚に近く、コレクターも多いのがこのラインの特徴です。

価格も他のラインよりもかなり高いと思ってもらっていいでしょう。

 

つづいて、1(女性のためのコレクション)・10(男性のためのコレクション)と4(女性のためのワードローブ)・14(男性のためのワードローブ)の違い。

1・10は毎年新しく発表されるコレクション。

4・14は毎年定番的に出されるコレクション。

だと思ってもらうと良いかと思います。

 

ちなみに、マルジェラの代名詞的アイテムであるハの字ライダースは初期は10ラインで出していましたが、途中から14のラインに切り替わっています。

 

MM6はタグから別の物になっていて、↓のロゴがタグとなっています。

https://ginza6.tokyo/shops/1131

また、MM6はマルジェラの中のコンテンポラリーブランド(低価格帯ライン)といった位置付です。

 

マルジェラの代表アイテム

続いて、マルジェラの代表アイテムや定番アイテム、またシリーズなどをご説明していきます!

 

レプリカシリーズ

https://kashi-kari.jp/lab/post-9389/

過去にあった服や服飾品をファッションアイテムとしてフォーカスを当て、それに素材や生地などを近づけて作ったマルジェラの中でも人気のシリーズとなっています。

RERLICAと書かれたタグには

・アイテム名

・アイテムが使われていた地域・作られてた地域

・作られた年代

が順に書かれていて、それが元はどんなアイテムだったのか、どの時代にどんな地域で使われていたのかを知ることができます。

古い物に新しい価値を見出すのはマルジェラの凄さであり、マルジェラらしさとも言えるかもしれませんね。

 

レプリカシリーズの中でも特に有名なのが「GERMAN TRAINER(ジャーマントレーナー)」

http://www.theparkstore.jp/?pid=40140113

こちらですね。

今では多くのブランドが同じデザインの物を出すほどスニーカーとしては目にするものになっているかと思います。

そんなジャーマントレーナー

元々は70年代にドイツ軍がトレーニング用に使用していたスニーカーになります。

ミニマムなデザイン性はもちろん、運動靴としての機能性も兼ね備えていて、当時「adidas」や「PUMA」が作って軍に支給していたようです。

今改めて見ても運動靴として作られた物と言うより、ファッションアイテムとして作られた物に感じてしまいますよね!

 

このように、過去のアイテムに新しいファッションの光を当てるのがこの「REPRICA」の特徴であり魅力となっています!

 

足袋シューズ

https://www.buyma.com/item/38291412/

続いて、こちらもマルジェラの代名詞的アイテムである「足袋シューズ」

和装である足袋のディテールをファッションに落とし込んだアイテムで、つま先が2つに分かれているのが特徴です。

日本でもマルジェラ好きからは人気がありますが、どうしても足袋という日本固有のデザインなのでオシャレというよりも着物のイメージが先行してしまいがち。

日本人に人気があるマルジェラですが、このアイテムは海外人気の方が高いようです。

 

ハの字ライダース(5ZIP ライダース)

http://www.boo-bee.jp/blog/detail.php?product_id=224770

こちらもマルジェラの中でも定番中の定番「ハの字ライダース」

フロント部分に大きくハの字を描いたジップが配されていて、一目でマルジェラだと分かるデザインとなっています。

上でも書きましたが、初期では10のラインで出ていましたが、今では定番となり14のラインで毎シーズン素材やディテールを変えながらリリースされています。

定価では30万円を超える高額なアイテムなので、本当にマルジェラ好きでないと買わないようなアイテムですね。

 

セーラーバッグ

https://www.maisonmargiela.com/jp/maison-margiela/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9_cod45255478rh.html

形や大きさに違いはあるものの、2WAY仕様で、ボストンバッグ未満、トートバッグ以上の大きさの使い勝手を考えられたバッグ。

ショルダーを肩掛けしてもよし、手に持っても良し!

マルジェラのバッグ類としては一番人気のアイテムです。

シンボルでもある四つ糸が見えるデザインなのも人気がある理由かと思われます。

 

エルボーパッチカーディガン

https://item.iqon.jp/12619516/

名前の通り、肘に革製のパッチが付いたニットカーディガン。

シンプルな一着ですが、このエルボーパッチが一味効いたデザインとなっています。

エルボーパッチがあるのとないのとでは定価も中古価格も大きく変わるので、その人気がうかがえますね。

見た目にも分かりやすいディテールなので、マルジェラらしい服を着たいという方にもオススメです!

 

ドライバーズニット

http://www.cientowebstore.com/shopdetail/000000005522/

14ラインからリリースされているのがコチラの「ドライバーズニット」

首元まで閉められるジップと肉厚のニット素材が特徴です。

トラック運転手が着用していたことが名前の由来となっています。

Tシャツの上にサラッと羽織ることもでき、アウターのインナーにも使えるとあってライトアウターの中でも特に人気のアイテムとなっています。

袖なしのベストタイプも負けず劣らず人気ですね!

 

エイズT

http://aldenstyle.com/2016/02/18/alden-style-margiela-aids-tshirt/

”THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T-SHIRT BUT IT'S A GOOD START”

と首元にプリントされたVネックのTシャツ。

日本語で"エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがT-シャツを着ることは良い始まりだ"

と言った意味があり、売り上げの一部をHIVウィルスとエイズ撲滅、また患者へのサポートをするために設立された「AIDES」に寄付しています。

 

とても特徴的であり、手も出し易い価格のためよく見かけるアイテムでもありますね!

シーズンによって、Tシャツの色・文字の色が異なり、メッセージが日本語で書かれた物も存在します。

マルジェラのアイコン的なアイテムでもあるので、何から手に取っていいか分からないという方は、このTシャツから始めてみてはいかがでしょう。

 

タグから見る年代識別(代理店表記)

では続いては製品タグから見る年代識別の方法をお伝えしていきましょう。

1997年頃からオリゾンティ(後述します。)の代理店表記が入るようになるので年代が分かりますが、それ以前はデザインやディテールを見ないといつ頃の物かを知ることはできません。

一度マルジェラのアーカイブを展示しているお店でたくさんのアイテムを見たのですが、後述する青タグ以前の物はなく、本当に希少なようです。

もし見かけることがあれば、目に焼き付けておきましょう!

では、タグから見る年代の見方をご説明します!!

 

青文字タグ(~1996AW頃まで)

年代:~1996

青文字で洗濯表記や製品番号が書かれたタグ。

コチラはオリゾンティになる前の正規輸入のアイテムに付いている後付けのタグになります。

細かい年代識別はできませんが、いくつかのアーカイブを見てきて、1990年代中盤からオリゾンティタグになるまでの96AW頃まで使われていた物だと思われます。

推測ですが、マルジェラの日本法人ができる前にセレクトショップなどが付けていたタグかもしれませんね。

 

また、この画像の様に下部に「BY MISS DEANNA」と書かれたタグがありますが、1990年代後半から04年頃までのアイテムについているとされています。

若手デザイナーの支援をしていたテキスタイルデザイナーの名前です。

この方、映画 we are margiela でも登場していましたね。

かなり有名なテキスタイルデザイナーで、若手の支援をする前はサンローランやアルマーニとも仕事をしていたようです。

 

オリゾンティ以前のタグはこれらの情報やデザイン・ディテールと掛け合わせることである程度の年代を絞り込むことが可能になります。

 

(株)オリゾンティ(97SS頃~00SS)

年代:1999年秋冬

ここで「オリゾンティ」という代理店のタグに切り替わります。

マルジェラ好きなら名前を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

当時のオリゾンティは大手アパレルメーカーであるワールドの子会社でしたが、2001年には伊藤忠商事の傘下となっています。

伊藤忠商事は他にも「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」などのブランドの運営もしている商社で、インポートブランドを日本向けに販売してるイメージですね!

 

では、年代についてですが、画像の右側についているタグ。

コチラで正確な年代を判別することができます。

”COMM.   00747/992”

という表記が下から3行目にあります。

この右から3桁の”992”

これが年代を表していて

最初の2桁の数字が年代。

3つ目の数字がシーズンを表す数字で、1の場合が春夏、2の場合は秋冬となっています。

 

ですので、上の画像の”992”の年代は

1999年秋冬のシーズンのアイテムとなるわけです。

 

ちなみに

"001"の場合は2000年春夏。

”012”の場合は2001年秋冬。

となります。

 

基本的に、マルジェラの年代は”COMM”という英単語の右側にある数字で年代識別が可能となるので、覚えておくと簡単に年代を判別可能です!

 

KOKONOE CO. LTD(00AW~01AW)

年代:2000年秋冬

2000年から代理店の会社名表記が「KOKONOE」に切り替わります。

有名な「ここのえタグ」という物ですね。

初期のここのえタグは実は英語表記だったんです!

 

マルジェラ好きには有名な話ですが、マルタン・マルジェラ氏は「9」という数字が好きらしく、フランスでブランドを運営しているヌフ社の「neuf」はフランス語で「9」という意味があります。

日本法人の「KOKONOE」も漢字で書けば「九重(ここのえ)」となり、「9」につながるという豆知識です。

 

また、フランスではヌフ社が「マルタン・マルジェラ」ブランドを展開しており、日本ではヌフ社、三菱商事、オリゾンティの3社が共同出資で輸入販売会社「ここのえ」を1999年に設立しています。

そのため、タグも2000年秋冬からの変更と言うわけです。

 

ここのえ株式会社 別々のタグ(02SS~04AW)

年代:2002年秋冬

続いて、02年春夏から「KOKONOE」表記だったものが「ここのえ株式会社」に切り替わります。

また、この年代までは代理店が記されたタグと年代を判別できるタグは別々に付いていました。

 

ここのえ株式会社 同一タグ(05SS~08AW)

年代:2006年秋冬

2005年春夏から会社表記と年代を表示しているタグが一つになりました。

「ここのえ株式会社」

の下に年代識別のできる「COMM.00129/0062」という表記があります。

 

ここのえ株式会社 「MAISON MARTIN MARGIELA」表記(09SSのみ)

年代:2009年春夏

09SSのみ一番下のブランド名が「MAISON MARTIN MARGIELA」表記となっています。

MARTIN MARGIELA 氏がデザイナーを退任したのもこの頃なのでそれも関係あるのでしょう。

また、この頃から年代が識別できるCOMM.の数字が増えますが、後ろの4つの数字が年代を表すのは変わっていません。

 

カレンダー数字が書かれたタグに。(09AW~10SS)

年代:2009年秋冬

2009年秋冬から一番下にカレンダータグと同じ0から23までの数字が書かれたデザインが記されるようになります。

 

(株)スタッフインターナショナルジャパン(11AW~15AW)

年代:2011年秋冬

2011秋冬から代理店表記が「ここのえ株式会社」から「(株)スタッフインターナショナル」に切り替わります。

また、このタグから年代識別の数字が少しだけ変わっており、

Com.02PR/2011/3588-2011 02

の行の右から2桁の数字がシーズン

その左の4桁の数字が年代を示しており、

このタグから読み取れる年代は2011年秋冬となっています。

 

年代:2011年秋冬

2011年秋冬のみ「ここのえタグ」と「スタッフインターナショナルタグ」が混合するので代理店だけでの正確な年代識別は不可能なので注意!

 

ブランド名が「MAISON MARGIELA」に (16SS~17AW)

年代:2016年春夏

2015年1月に「ジョン・ガリアーノ」がクリエイティブディレクターに就任し、ブランド名を変更したため、タグに記載されるブランド表記も遅れて16年春夏から変更されています。

「Maison Martin Margiela」から「Maison Margiela」に変わりました。

 

代理店が「株式会社マルジェラ」に(18SS~)

年代:2018年秋冬

2018年から代理店がスタッフインターナショナルからマルジェラジャパンに切り替わります。

また、Maison Margiela のロゴの下に空白がある物とない物を見かけるようになりました。

 

○○期(アーカイブ)

続いてご紹介するのは「Margiela」の中のアーカイブ。

過去の人気があったシーズンに対して「○○期」といったような呼び方をすることがあり、「COMME des GARCONS」や「Yohji Ymamoto」など、ファンの多いブランドにこういった呼び方をする傾向があります。

マルジェラの中でもそんな人気のあったシーズンがありますので、年代と共にご紹介していきます。

マルジェラは「期」を付けない呼び方が多いように感じますが、ブランドが決めた呼び名ではなく、ファンの間で広まった呼び名なので、こんなものもあるんだという感覚で覚えていただければと!

 

1989SS Trompe L'oeil(トロンプルイユ)

https://www.1stdibs.com/fashion/clothing/sweaters/margiela-trompe-loeil-tattoo-mesh-top-spring-summer-1989/id-v_3801031/

「Trompe L'oeil(トロンプルイ)」とは「だまし絵」の事。

マルジェラが最初期から用いていた手法のひとつで、マルジェラの建築物やインテリアなどでも見かけることがあります。

上の画像はタトゥーが入ったように見える「だまし絵」のTシャツですね。

 

1994AW  Dolls(ドール)

https://agnautacouture.com/2012/02/26/barbies-influence-in-fashion/

「doll(ドール)」期は人形に着させるような服を人の大きさに合わせて構築したもの。

ひとつひとつのディテールが大きく、襟やボタンのサイズ感がまさに人形が着ているかのような大きさになっています。

 

1998年 Flat Garment(フラットガーメント)

https://www.pinterest.jp/

「フラットガーメント」は日本語に直すと「平面」という意味があります。

ハンガーにつるしたときに立体的ではなく、前から見て平面になるようなデザインの服で、工場から畳まれて納入された服からインスパイアされたとのこと。

上の実際の写真を見てもその形のおかしさが目立ちます。

 

1999AW Duvet coat(ドュベットコート)

http://www.anothermag.com/fashion-beauty/7592/duvet-day-the-best-of-feather-filled-fashion

ドュベットは布団と言う意味で、名前の通り、布団をそのまま羽織ったかのようなコートの事です。

かなりボリューミーで、リアルクローズとしては現代でも少し難しいですかね。

布団から出たくないという願望を叶えてくれたようなコートかもしれません。

そんな朝の憂鬱な気持ちがこの時代のマルジェラにもあったのかと思うとなんだか面白くないですか?

 

2000AW Oversized(オーバーサイズ)

https://www.vogue.com/fashion-shows/fall-2000-ready-to-wear/maison-martin-margiela

こちらは当時としてはかなり大きなサイズ感で着る「オーバーサイズ」

上の画像は当時の物ですが、現代のトレンドがビッグシルエットなので全く違和感がないルックになっているのではないでしょうか。

この頃は細身でスタイリッシュなデザインの方が主流だったのでよりインパクトは大きかったのではないかと思います。

 

そして、実はこのマルジェラのオーバーサイズ、今のトレンドの源流とも言える物なんです。

というのも、現代のビックシルエットがトレンドとして流行した背景には「vetements(ヴェトモン)」の影響があります。

 

https://vokka.jp/11054

こちらですね。

オーバーサイズのレインコートやデニムジャケットはその代名詞的アイテム。

これらの人気がビックシルエットの流行につながったというのは誰もが認めるところでしょう。

(勿論90年代回帰などの他のトレンドとも絡み合っての現代のトレンドですが。)

 

それとマルジェラの何がつながるの?

というと、ヴェトモンのデザイナーである「デムナ・ヴァザリア」はマルジェラにいた経歴を持つからです。

その中でマルジェラに師事し大きく影響を受けたと言われます。

このオーバーサイズもマルジェラから影響を受けた一つなのでしょう。

このことから現代のトレンドの原点はこのマルジェラの「オーバーサイズ」であると言えるんですね。

 

2002SS Circle(サークル)

http://dollar.jp.net/blog/20170111

袖から裾にかけて丸まった形状のデザインである「サークル」

こちらも「フラットガーメント」のように着た時のデザインと言うよりも、服を着ていない時にどう見えるかを考えたアイテムになっているかと思います。

 

2004SS Fusion(フュージョン)

https://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/10899848.html

2つのアイテムをつなぎ合わせた手法の「フュージョン」

合体と言う意味ですね。

現代のファッションを見ると再構築として見かけなくもないデザインですが、当時は衝撃的だったことでしょう。

古着などでも違う服を一度解体して、もう一度構築したようなデザインを見かけますが、源流といった部分ではこれが当てはまるのではないでしょうか。

 

2005SS Inside Out(インサイドアウト)

https://www.vaniitas.com/product/maison-martin-margiela-black-inside-out-dress-fall-2005/

服を裏返したように縫製が表に来るデザインのことを「インサイドアウト」と言います。

間違えて裏返しで着たような服にも見えますが、それがカジュアルダウンの要素でもあり、現在では数は少ないもののいくつかのブランドなどでも見られるようになりました。(ヴェトモンもやってましたね。)

マルジェラの代表的な手法であり、今でも「インサイドアウト」と言えばマルジェラというイメージが持たれています。

 

2007AW Assemblage(アセンブラージュ)

https://www.vogue.com/fashion-shows/fall-2007-menswear/maison-martin-margiela/slideshow/collection#12

アセンブラージュとは「寄せ集め」という意味。

たくさんの「物」を寄せ集めて服にするという再構築です。

上の画像はたくさんの「ベルト」をつなぎ合わせてジャケットに再構築した物ですね。

この手法もマルジェラならではの大胆な発想からくるものかと思います。

だって、こんなデザイン普通考えないですよ。

 

その他のマルジェラに関する事

では、最後にマルジェラに関するちょっとしたことをまとめてみたので、豆知識感覚で見ていただければと思います。

 

生産国

マルジェラのアイテムはイタリア製がほとんどですが、他にもフランス製・チェニジア製などがあります。

基本的に、アーティザナルはフランス製。

エイズTはチェニジア製となっています。

フランス製はマルジェラ自身が手に取っていたかもしれない珍しい物かもしれません。

中には、10番の初期の物でもフランス製があるので、そういった背景が好きな方はフランス製を探してみると良いかもしれませんね。

ちなみに、上の画像のタグはフランス製に付く物だと思われます。

 

1998年から2003年まで「エルメス(HERMES)」のクリエイティブディレクターを務めたマルタン・マルジェラ

マルジェラ氏は1998年から2003年までエルメスのレディースのデザインを担当していました。

ですので、この頃のエルメスはマルジェラ期と呼ばれて人気がありますね。

マルジェラにしては、シンプルなデザインが多いですが、エルメスらしいラグジュアリー感を残しながらマルジェラらしい変わったデザインを融合させた名作が揃っています。

実物を見るのは難しいですが、最近ではポップアップなどが開催されることも多くなってきたので、そういった機会があればぜひ見ておくことをオススメします。

 

99年以降の白タグは”女性のためのコレクション”を示すもの

1999年以前から白タグからカレンダータグに変わりましたが、実はそれ以降の物にも白タグが付いたものがあります。

女性のためのコレクションである、ライン①に白タグが付くようですが、①でもカレンダータグの物もあるので、明確にどういったアイテムにつくのかは不明です。

レディースという事だけは確定なので、白タグを見かけた場合、古い物であれば99年以前の物。

新しい物であれば、レディースの物だと覚えておくと良いかと思います。

 

このタグも実は MARGIELA だった!

https://blogs.yahoo.co.jp/kaf_ta_raf/10068244.html

martin margiela のアーカイブの中にはあまり見かけないタグも存在します。

上のタグを見たことがあるという方もマニアでは少ないないのではないでしょうか?

ちなみにこちらは、1999年春夏にリリースされたドール期の復刻についていたタグです。

めくると白タグが出てくるそう!

 

https://www.pinterest.jp/pin/341499584223001786/

94年のドール期についていたのはコチラのタグです。

 

ブランド名が変わるタイミングでデザイナーが変わっている

MARGIELAはブランド名が「Martin Margiela」→「Maison Martin Margiela」→「Maison Margiela」と変わっていますが、ほぼ同じタイミングでデザイナーが「Martin Margiela」→「チーム」→「John Galliano」と変わっているので意外と覚えやすいです。

 

数量限定などで「LIMITED EDITION」というタグが付いた物を発売することも

たまに数量限定などで「LIMITED EDITION」とタグの付いたアイテムの発売をすることもあります。

 

https://www.webuomo.jp/fashion/14119/

2018‐2019AWではエストネーション六本木ヒルズ店で行われたポップアップにて、上のTシャツなどが販売されました。

 

2014年にアーティザナルは中止

0・0 10 のラインである「アーティザナル」

再構築のラインが2014年に中止されており、プロパーで買う事は不可能となっています。

たまに古着市場で出回ることもありますが、ファン垂涎のアイテムなのでかなり高額に。

あまり安く買えるものではありませんが、マルジェラの琴線に触れたいという方は一度手に取って見ることをオススメします。

※現在はクチュールライン「MAISON MARGIELA 'ARTISANAL' DESIGNED BY JOHN GALLIANO」がアーティザナルラインと言う名前で発表されています。

 

H&Mコラボ

2012年に行われたマルジェラとH&Mのコラボ。

これまでの名作を復刻したコレクションとなっており、マルジェラファンからはかなりの人気を博しました。

価格帯もH&Mとしてはかなり高額でしたが、現在でも中古市場で高値で取り扱われるほど人気のあるアイテムとなっています。

現在ではアーカイブを実際に見ることはかなり難しいですが、H&Mの復刻でかなり近い存在にはなってくれたのではないでしょうか。

 

マルジェラを陰で支えてきたジェニーメイレンス氏

マルジェラを深く知りたくなった時、切っても切り離せないのがジェニー・メイレンス(Jenny Meirens)氏です。

マルジェラ本人を支えてきた人物で、主に経営面などを担当していました。

ブランド初期の白タグもジェニーメイレンスが考案したそうです。

あまり名前の知られていない方ですが、自身の運営していたショップで当時パリにでてきたばかりの「ヨウジヤマモト」を買い付けるなど、かなり敏腕の経営者だったようですね。

現在は亡くなられてしまいましたが、マルジェラと深い関わりを持っている方なので、この方について細かく調べてみるのも勉強になるかもしれません。

 

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Martin Margiela に関する書籍

謎多き Martin Margiela の人柄やアーカイブ に触れられる本を紹介【書籍】 

表舞台に顔を出さないことで有名な Martin Margiela 氏。 そのため、彼自身の人柄を知ることは難しいとされて ...

コチラでは Martin Margiela に関する書籍などを紹介しています。

ネット上でも知ることのできないコアな情報などを知って Margiela の深みにはまりたい方必見です!!

 

終わりに

以上、「MAISON MARGIELA」の名作から年代識別、その他色々な自分が知っていることをまとめてみました。

マルジェラ自体、謎が多く、人によって解釈も異なるブランドです。

ですので、個人的な意見だけでまとめるのは難しいですが、マルジェラとはどんなものか少しだけ分かっていただける記事にはなっているかと思います。

 

また、服好きこそ好きになるブランドでもあるのですが、別にミーハーで好きになってもいいのではないでしょうか。

僕自身、ミーハー心から手に取ったブランドでもありますし、それほどたくさんのマルジェラの服を持っているわけではありません。

それでも、どこか魅了される、良いと思えるブランドなんです。

 

最初はみんなミーハーです。

いきなりマルジェラに詳しい人なんかいません。

ですので、難しいブランドだと思わず是非一度手に取って見て下さい。

そうすれば間違いなく、マルジェラに対する印象は変わると思いますよ!

 

それでは、長くなってしまいましたが、見ていただいた方がマルジェラに対して少しでも興味を持っていただけば幸いです。

それではまた。

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